武井壮

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8日放送、毎日放送「戦え!スポーツ内閣」で、陸上十種競技の元日本王者でタレントの武井壮が、先日からのボクシング連盟の騒動に言及した。

助成金の不正流用や“奈良判定”、パワハラや黒い交際など、様々な問題で世間を騒がせていた山根会長は、8日に辞任を表明した。

日本ボクシング連盟の騒動について、アスリートはどのように感じたのだろうか。人の目による採点という共通点があるフィギュアスケートの安藤美姫は、「正当に採点してほしい」「きちんとした目で判定してほしい」と、判定に関して言及している。

安藤は「悔しさをバネに」と、「そういう中で強くなれる選手、誰がどう見ても覆せない演技」を目指すことにつながる一面もあるかもしれないとしつつ、「良くないこと」「心がつぶされてしまう選手も出てくる」と、やはり正当な判定が重要だと述べた。

一方、元プロ野球選手の里崎智也は、競技や企業によらず「トップとしての資質」があると指摘した。自身の信念に従って行動すべきだが、そこには説明責任があると強調。賛同者が得られず、結果が出ずに問題が起きた場合は、「スパッと辞められるかどうかがトップの資質」と主張する。

MCの武井壮は「登録選手全員が、その競技のクオリティーを高めるために、毎日何時間か、大会に出て感動を与えるために、労働している。しかも無償で」とコメント。「それを商品にして、彼らは自分たちの生活を立てるお給料をもらったり、いろんな事業ができたりするわけで、そういった大前提があっての協会」と、選手たちによって成り立っていることを忘れてはいけないと述べた。

そのうえで、武井は「厳しいようだけど」と前置きしたうえで、選手たちにも勉強不足の面があったことがもう一つの問題と指摘する。

武井は「自分たちの権利だったり、そういったものを主張しづらいみたいな空気をそのままにしている」とコメント。「きちんとした権利として、小さいところから発信していけば、こんな大きいことになるまでは放置されない」との見解を示した。