練習後にゲーセンに足を運んだイニエスタ。こうした気さくな庶民感覚もまた、ファンに愛される所以なのだ。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 日曜日のJ1リーグ16節、ヴィッセル神戸vs湘南ベルマーレ戦で途中出場し、日本デビューを飾ったアンドレス・イニエスタ。チームは0-3の完敗を喫したものの、いきなり妙技を見せてファンの度肝を抜くなど、短い時間ながら鮮烈なインパクトを残した。
 
 オフを挟んで迎えた7月25日、チームは本拠地のノエビアスタジアム神戸でファンサービスを兼ねた公開練習を行なった。生でイニエスタを、しかも間近で拝めるとあって、平日の昼にも関わらずスタンドには1000人近いファンが駆け付けた。イニエスタは練習後も丁寧にサインに応じるなど、流石の立ち回りを見せていた。

 
 おそらくは、その後だろう。イニエスタは自身のインスタグラム「ストーリーズ」にひとつの画像を掲載した。なんと神戸市内のゲームセンターを友人と訪れたようで、満面の笑みでセルフィーに収まっている。普段からゲーム好きで知られるワールドクラスが選んだのは、こちらも世界的な大人気を誇る名作『マリオカート』だった。

 
 かつてイニエスタはクラブワールドカップで来日した際、ひとりで東京メトロに乗車し、満員電車に揺られたという。「誰も僕には気づかなかったよ」と回顧したが、今回も黒キャップを被っての登場で、無精ひげがそこそこ伸びている。よほど注意していないと本人とは分からないかも……。ある日サッカーゲームで見知らぬ人と対戦し、凄い腕前でどんな人物だろうと覗いてみたらイニエスタだった! というストーリーが生まれるかもしれない。
 
 いずれにせよ、猛暑が続くなかで、日本での新生活をエンジョイしている様子だ。