少子化や後継者不在により、従来型のお墓供養が困難となる人が増える昨今、有限会社アルゴダンザ・ジャパンによる「ダイヤモンド葬」が注目を集めている。大切な方を亡くされたご遺族の依頼を受け、ご遺骨中の炭素成分のみを使用して美しい合成ダイヤモンド「メモリアル・ダイヤモンド」を製作し、身近で供養するというもので、「故人を身近に感じたい」「いつまでも一緒にいたい」「故人の素晴らしい輝きをダイヤモンドの中に留めたい」という気持ちに応えながら、今日のお墓問題を解決する方法として提案された新しいサービスだ。

スイスのアルゴダンザ社が、2004年に初めてご遺骨からダイヤモンドを製作して以来、今年で創設14年となる。日本には2005年に世界で5番目の現地法人として、アルゴダンザ・ジャパンが設立され、現在までに日本国内でも1800件以上の実績を持つ。

一つのメモリアル・ダイヤモンドの製作には、ご遺骨の1/4から1/5となる300gほどが必要となり、ダイヤモンド製作に必要な量以外のご遺骨はお墓に納骨されるのが一般的であったが、少子化による後継者不足を背景に「ぜひ、すべての遺骨を使ってもらいたい」というリクエストが急増し、現在では全体の依頼の20%に達しているという。これは、3年前の約4倍の水準となる。

同社ではこの“ご遺骨全てを使ってダイヤモンドを製作し、世界で最も美しい供養とする”ことを『ダイヤモンド葬』と名付け、新しいお墓問題の解決法として提案している。費用は0.2カラット¥480,000(税別)〜1.0カラット¥2,480,000(税別)まで。「メモリアル・ダイヤモンド」は、人工的に製作されたものだが、その硬度・輝きなどは天然ダイヤモンドとまったく同じで、遺骨の成分により様々な青色に出来上がるという。

「メモリアル・ダイヤモンド」は、古いご遺骨での製作も可能で「現在のお墓を閉めて、中に納骨されているお骨で製作したい」というリクエストに応えることも可能。ご遺骨は2柱まで追加料金なしで預かることができ、ご両親を一緒に一つのダイヤに供養する事も可能だ。預かったご遺骨は余すことなく全て使用し、何も残らず、法的な問題もないとのことである。

有限会社アルゴダンザ・ジャパン
URL:http://www.algordanza.co.jp/
2018/07/23