近藤真彦『KONDO RACING』が快挙達成もジャニーズ事務所は監督できず
'16年のSMAP独立、解散騒動からジャニーズの歯車は、徐々にズレていたのだろうか。'17年には嵐メンバーの熱愛絡みのスキャンダルが次々と報じられ、V6の中心メンバー・岡田准一と森田剛が年をまたいで結婚。
そして'18年は、関ジャニ∞のメインボーカル・渋谷すばるの脱退。TOKIOの元メンバー・山口達也氏、NEWSの小山慶一郎と加藤シゲアキらが起こした、未成年との飲酒騒動は世間を激震させた。
この“ジャニーズショック”で揺らいだ約3年間、「ジャニーズのトップ」であるはずの近藤真彦は、後輩たちの騒動にダンマリを決め込んできた。今こそ“長男”として先頭に立って、ジャニーズを再建し、後輩の指導・育成をすべきと思えるのだが、どうやらほかに夢中になっていたことがあったよう。
7月7日、8日に富士スピードウェイで開催された、日本最高峰カテゴリーの自動車レース『SUPER FORMULA』。'18年シーズンの折り返しとなる第4戦で、優勝を飾ったのが『KONDO RACING』に所属するニック・キャシディ選手。そう、マッチが監督を務めるチームだ。
「ニュージーランド出身のニックは23歳にしてレース歴10年ですが、どこか伸び悩んでいた印象で、昨年に山下健太選手とともにマッチさんのチームに所属しました。
昨年は思うような結果が出ませんでしたが、今年は第1戦で7位、第3戦で2位に入り、今回の優勝につなげて期待に応えましたね。表彰式では10年ぶりの優勝に、泣きマネをしておどけるマッチさんでした(笑)」(レース雑誌編集者)
かつては自身もレーサーとして『全日本F3選手権』などに出場し、'00年にチームを設立して選手に夢を託しているマッチ。彼にとってはもう一つの人生だ。
そして'08年以来の『SUPER FORMULA』優勝への道のりを、レース後の会見で語ったのだった。
《今回の勝因はドライバー2人がフレッシュで、2人ともF3のチャンピオンからステップアップしてきてくれたというのが僕らにとっての強みでした。2年から3年で育て上げて行きたいという気持ちが強かったんです》
有望な若手選手2人をチームに招き入れて、計画的な指導と育成を行ってきたというマッチ。
《あとは昨シーズンからチーム内の人事だとか改革を進めてきて、だんだんと歯車が合ってきたんじゃないかと思います。残りの何レースと、来年に向けて、今日はニックがすごくいいきっかけを作ってくれたので、チームのモチベーションとしてもすごく高くなりました》
優秀なメカニックらをそろえてチーム再編をするなど、組織のトップとして手腕を発揮した結果なのだとか。
そして優勝を受けて「『KONDO RACING』もトップチームの仲間入りか」と聞かれると、
《健太はいい走りをしていたけど、アイツは、速さはニック同様にあるんだけど、開幕戦から歯車が合っていない。2人合わせて、ワンツーフィニッシュできたときが、トップチームと呼べるんじゃないかな。それが夢です》
と、近藤真彦の夢をも語ってみせたのだった。
「“それをジャニーズでやってよ”というのが、SMAPをはじめとしたファンの声ではないでしょうか(苦笑)。最高幹部待遇とも言われるマッチなら、タレントのトップとしてジャニーさんやメリーさんにも意見できたはず。
そして後輩らの失態の責任を背負って“矢面”にも立てたはずです。今のままでは神輿に担がれた“ハダカの王様”と笑われかねませんよ」(芸能プロ幹部)
“本業”でチームの成果を出してほしい。