佐賀県立美術館にて2018年7月21日から9月2日までの期間、特別企画展「グググッ!!グリコ展―佐賀に生まれた創業者江崎利一の想いにせまる―」が開催される。

明治維新150年を記念した今回の特別企画展は、江崎グリコの創業者である江崎利一(1882〜1980年)の功績とともに、時代を彩った同社ののお菓子や広告等を通して、成功に至るまでの創意工夫を楽しめる。でも、なぜ佐賀で展覧会が行われるのか――。

大阪のイメージが強い?

大阪・道頓堀のネオンサインから、どうしても大阪のイメージが強い江崎グリコだが、そのルーツは佐賀にある。利一は佐賀出身なのだ。


創業者の江崎利一(以下画像はプレスリリースより)

そもそも社名の由来は、有明海のカキの煮汁からとれた栄養素「グリコーゲン」からだという。また、道頓堀のネオンサインに描かれているランナーは、佐賀市内の神社で駆けっこをする子どもが両手を挙げてゴールする姿がモデルになっているなど、原風景は佐賀県にあるようだ。

Jタウンネット編集部が2018年7月4日、グリコ展実行委員会担当者に話を聞いたところ、

「佐賀出身でここまで活躍した人がいたんだと地元の方に誇りを持って欲しいと思います」

と思いを語った。

明治維新150周年の2018年は、鹿児島県(薩摩)、山口県(長州)、高知県(土佐)、佐賀県(肥前)の4県で「平成の薩長土肥連合」として、観光需要の拡大を目指した活動を行っている。今回の試みは佐賀県として明治、大正、昭和と生き抜き、旺盛な活動をした江崎利一に焦点をあてる。

「グリコ展という試みは全国初ということもあり、地元の方のみならず県外の方にもぜひ来て頂きたいです」

ネットでも楽しみな声

今回の開催を受けてネット上でも楽しみにしている声が挙がっている。

会場では、道頓堀にあるネオンサインの歴代ジオラマや、数百点もの「オマケ」といった、懐かしの資料を展示するとともに、映像やプロジェクションマッピングによる江崎利一語録など、現代でも生かせる利一の事業への想いを紹介する。


グリコ展ポスター

関連イベントとして、ギャラリートークやワークショップも開催され、江崎グリコオリジナルグッズ等も販売される。また、開幕記念として、初日の7月21日には先着100人に特別パッケージのプリッツがプレゼントされる。


オリジナルパッケージのプリッツ


歴代グリコのオマケも数多く展示される