次期iPhone もはや最大の関心事はネーミング
毎年恒例、この時期は次のiPhoneの噂で持ち切りになるわけですが、ケースなどをつくっているサードパーティに勤務されている方は図面の入手に余念がありません(ホント、みんな持ってますよ)。理由は、もちろん正式リリース後にいち早く製品を出荷し、ライバルを出し抜くため。リリース前のフライング販売も増えています(スティーブが嫌味を言ってましたね)。

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パターンとしては、1.「流出した図面データに基づきケースを試作」し、2.「本体が発売したら実機に装着して細部(フィッティングやボタン位置など)を調整」して3.「製造ラインへ」という流れ。なのでフライング販売されているケースはほぼ確実に実機で試していないので注意が必要です。シリコン製などは多少フィッティングが甘くても問題なかったりするようですが、この辺りは運もありそう。

未発表iPhoneの図面データに関しては、もはやビッグデータといえるほど「もうコレでしょう」というのが自ずと決まってくるようで、年々その精度は増しています。上記記事はn.max.nという台湾のケースメーカーがケースの試作のため流出図面から作成したiPhone X(当時は8と思われていた)のモックをスクープしたものですが、公式なリリースの3ヵ月前にもかかわらず大変精巧なつくりで、ほぼ同じサイズ・デザインのiPhoneが世に出ました。

そして、こちらは同じメーカーが見せてくれた次期iPhone用新作ケース。

中に何か入っています......。



ん、デジャブ感......。ちょっと脱いでいただきましょう。



▲一番左はiPhone Xです。今回は3サイズの情報があり、うちひとつはXと変わらないためモックは作成しなかったといいます。画面サイズは左から5.85、6.1、6.5インチ。よく耳にする噂と一致しています。



▲ノッチがあるので、おそらくFace ID対応でしょう。6.1インチのみLCDという情報もあります。ベゼルは6.1インチだけ少し太めになっているのがわかります。



▲背面。素材などは不明ですが、普及モデルのiPhone 8もガラスで高級感がありますし、Appleのことですから、チープなものは出さないでしょう。



▲6.1インチはシングルカメラになっています。やはり普及モデルという位置付けなのでしょう。6.5インチは、iPhone Xと同じデュアルかな(中央の穴はフラッシュなので)。



▲こうして見ると、ずいぶんサイズを刻んできた感があります。



▲6.1インチと6.5インチの間にPlusを挟んでみました。Plusの画面は5.5インチですが、サイズ感は6.5インチとほぼ同じ、むしろ少し大きいくらいです。



▲6.1インチを飛ばし、6.5インチとiPhone Xを直接比較。iPhone Xの画面、やはり少し小さいかなと思っていた人には待望の1台になりますね。



▲値段は、また記録を更新するかもしれません。もちろん、こんなん出たら言い値で買いますが。

実機でテストしてから発売されたケースでも、パッケージ表記がiPhone for 2017(4.7インチ)とか、製品名が書かれていないパターンがありますよね。コレって紙の印刷の締切が製造物の中で最も早いからなんです。

iPhoneケースの新作が市場にあふれることになる今年9月、入稿のタイミングはどう考えても発表前ですから、サードパーティ各社はそろそろ印字をどうするか決めなくてはなりません。

下手に「for iPhone X Plus」とか「for iPhone X2」などにすると、ハズしたときにいかがわしさが半端なくなりますので(IPHONEとかIphoneとかは論外)、おそらく例年通り無難に「for iPhone 2018(5.8インチ or 6.1インチ or 6.5インチ)」とするのでしょうけれど。

個人的には、昨今の情報漏えいの傾向から見て、もう形状はコレと思っています(保証はしませんが)。Appleの危機管理がどうという問題ではなく、生産台数的にもはや完全な秘匿は不可能でしょう。ネーミングに関しては、iPhone 8のラインがどうなるか? SEは継続されるのか? Xはナンバリングなのか10周年のXだったのか? Plusは今後も使うのかといった数々の謎を残したまま、Xデー(いよいよややこしいですね)を待つことになりそうです。