両陛下は「平成最後の夏」をどのようにお過ごしになられているのか
「7月2日から5日間、学習院女子高等科では期末テストが行われました。
愛子さまは勉強でお忙しい日々を送りながらも、きちんとテストを受けられました」
愛子さまの近況をそう明かすのは、東宮職関係者。
7月4日の午前10時半ごろ、登校中の愛子さまを目撃。「保健」の授業ノートを開いて、赤シートで単語を隠して試験ぎりぎりまで勉強されていた。
いつにも増して愛子さまが勉強に邁進されているのは、間もなく迎える「英国留学」が関係しているのかもしれない。
「高校の短期留学プログラムを利用して、7月22日から8月9日までの約3週間、イギリス・ロンドンの名門校であるイートン校に短期留学される予定です。
参加者は40名ほどで、現地滞在中には、グループワークでイギリスの歴史や文化を英語で学ばれます。
愛子さまは寮生活を送ることになるので、洗濯や掃除もすべて自分たちで行わなければなりません」(同・東宮職関係者)
さまざまな「初体験」を通して、ひと回り成長して戻ってこられるにちがいない。
気になる天皇陛下のご体調
愛子さまが奮闘されている一方で、来年お代替わりを控える天皇陛下(84)が、体調を崩されていたことが報じられた。
「今月2日の午前4時ごろ、激しい発汗を伴いながら“気分が悪い”と皇后さまを起こされたそうです。
侍医の診察を受けたところ、『脳貧血』によるめまいと吐き気の症状があり、しばらく安静にされていました。
その後、数日間、公務を取りやめましたが、5日には症状が落ち着かれたと聞いています」(皇室担当記者)
5日の午前中には、新たな外国の大使が本国からの信任状を陛下に手渡す『信任状捧呈式』に臨まれ、体調はほとんど回復されたようだ。
ある宮内庁関係者は、陛下が体調を崩された理由を次のように推察する。
「連日の“猛暑”が関係していると思います。
実は体調を崩された前日、都内では気温が30度を超えていたのですが、学習院初等科の同窓会『初等科桜友会』の集まりに出席されていたのです。懇親会では同級生や後輩などと交流されましたが、少しお疲れの様子だったのが気がかりでした。
この数日前には、葉山で静養されていましたが毎日、気温が高い中でお出かけしていたこともお疲れがたまった原因なのかもしれません」
6月26日から2泊3日の日程で、毎年恒例となっている葉山で静養された両陛下。現場をともにしていた警察関係者は、おふたりが滞在されていた葉山の様子をこう話す。
「3日間とも快晴なのはよかったのですが、強風が吹き荒れ、気温も毎日が30度を超えて“暑すぎる”という印象でした。
短時間でも外で日に照らされると汗が噴き出すほどだったので、高齢の両陛下にとってはおつらかったのでは」
そんな「猛暑」の中でもおふたりは連日、積極的にお出かけされていた。
「26日のお昼ごろに葉山に到着した両陛下は、この日の夜6時半ごろ、御用邸近くにお住まいの作曲家・尾高惇忠さんの自宅をお忍びで訪問されました。
尾高さんとは10数年来の旧友とのことで、この日はディナーをともにし、約3時間滞在されたそうです」(前出・宮内庁関係者)
おふたりが葉山を訪れると、学生時代の同級生や友人のもとをお訪ねになることが多い。
両陛下と尾高さんをつないだ女性皇族とは
今回の尾高さん宅ご訪問は、お代替わり前の“ご挨拶”という意味あいもあっただろう。
「東京藝術大学の音楽学部作曲科で教授を務めていた尾高氏は、父親も作曲家で母親がピアニスト、弟は指揮者という“音楽一家”です。
さらに、『NHK交響楽団』が日本の現代作曲家に与える作曲賞を受賞したこともある“権威”です。
曾祖父には、現在のみずほ銀行で、日本初の商業銀行である『第一国立銀行』を設立した実業家の渋沢栄一がいます」(全国紙社会部記者)
そんな“大物作曲家”と両陛下は、どんな接点があるのか。前出の宮内庁関係者が説明する。
「葉山町では、'02年に愛子さまの誕生をお祝いする『たままゆ』という曲が制作されました。実は、この曲を作曲したのが尾高さんなんです。
葉山の自然豊かな風景を連想させる歌詞に続いて、
《愛とは いつくしむこと》
という歌詞があるのですが、これは愛子さまのお名前に思いを馳せて作られたからだそうです。
こういったご縁もあり、おふたりが葉山を訪れると、尾高さんのお宅に足を運ばれることがあるのです」
まさに孫の愛子さまによって結ばれた“深い絆”。普段は会うことが難しい旧友との夕食会で、両陛下もリフレッシュできたはずだ。
翌27日には、いつもの“お散歩コース”へ。
「27日の午前11時ごろに、横須賀市内にある山に囲まれた自然豊かな集落『子安の里』に向かわれました。
現地では、景色を楽しみながら散歩をして、最終的には美智子さまがお気に入りの青果店で野菜を購入したようで、楽しそうなご様子でしたね」(同・宮内庁関係者)
さらに翌28日にも、おふたりは御用邸裏にある砂浜を散策されたという。
「正午前に海岸沿いを歩いていたら、陛下と黒い日傘を差した美智子さまがゆっくりと散歩されていたんです。
近くの公園を通過した際には、たまたま遊びに来ていた家族や保育園児たちに笑顔で応じられていましたよ」(目撃した女性)
おふたりは“平成最後の夏”を存分に楽しまれたことだろう─。