カンヌを席巻した話題作が続々公開!『BPM』『ラブレス』『女は二度決断する』ほか
アカデミー賞外国語映画部門のフランス代表をはじめ、ヨーロッパ映画賞、インディペンデント・スピリット賞、リュミエール賞などありとあらゆる映画祭で大変な話題となり、現地時間3/3に発表された第43回セザール賞では作品賞をはじめとする最多6部門を受賞し、まだまだ旋風を巻き起こし続けている、3月24日(土)より公開される映画『BPM ビート・パー・ミニット』。
その熱狂のはじまりは、昨年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門での上映である。審査委員長のペドロ・アルモドバルが大絶賛、下馬評ではパルムドールの声が最も高かった本作はグランプリを受賞した。
例年になく粒ぞろいで激戦と言われた昨年のカンヌ映画祭コンペティション部門だが、この春続々と日本公開が続き、どれを観ようかと目下映画ファンを悩ませている。以下、カンヌ映画祭を席巻した作品を紹介。
3月24日(土)公開『BPM ビート・パー・ミニット』
本作は、1990年代初頭のパリを舞台に、エイズの感染による差別や不当な扱いに抗議し、変革に挑んだ若者たちの恋と人生の輝きを描く物語。ACT UP(※)のメンバーだったというロバン・カンピヨ監督自身の経験が物語のベースとなっている。
4月7日(土)公開『ラブレス』
第70回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した本作は、失踪した「愛せない息子」の行方を追う身勝手な両親の姿を描く。
4月14日(土)公開『女は二度決断する』
第70回カンヌ国際映画祭にて、ダイアン・クルーガーが主演女優賞を受賞した本作は、テロによって愛する家族を奪われた1人の女性が、絶望の中、自らの手で復讐を果たそうと決断する物語。
4月28日(土)公開『ザ・スクエア 思いやりの聖域』
本作は、上流社会の人々が集う有名美術館を舞台に、現代社会が抱える様々な問題をユーモアと鋭い毒で鮮やかに浮かび上がらせ、人間の本性を暴く悲喜劇。監督を前作『フレンチアルプスで起きたこと』で「壊れゆく家族の絆」を描き、全世界の喝采を浴びた北欧の鬼才リューベン・オストルンドが務める。
3月3日(土)公開『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』
第70回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した本作は、幸せな家族が一人の少年を迎え入れたことで崩壊していくさまを描いた。
※「ACT UP」
正式名称:the AIDS Coalition to Unleash Power =力を解き放つためのエイズ連合
アクトアップ・ニューヨークは 1987年3月にニューヨークで発足したエイズ・アクティビストの団体。エイズ政策に感染者の声を反映させることに力を入れ、差別や不当な扱いに抗議して、政府、製薬会社などに対しデモなどの直接行動に訴えることもしばしばある。現在は全米各地やフランス、インド、ネパールなどにもアクトアップが作られている。
映画『BPM ビート・パー・ミニット』は3月24日(土)より公開
© Céline Nieszawer
映画ランドNEWS - 映画を観に行くなら映画ランド