「遮光器土偶」が送られてくる! 埼玉・行田市のふるさと納税
ふるさと納税の返礼品として、埼玉県行田市は「土偶」を送っていると入手者がツイッターで写真を投稿し、驚きの声が上がっている。
ふるさと納税で土偶を手にいれられますが家族に小一時間ほど詰められることになるので受け取り方法については工夫した方が良いですよ。 #土偶 pic.twitter.com/bDfhHWa4EW
— k_2106 (@k_2106) 2017年11月29日
箱の中には、エスキモーなどが着用する遮光器のような形の目をした「遮光器土偶」を模した返礼品が入っている。教科書やテレビなどでお馴染みのものだ。
1万円〜3万7000円を市に寄付すれば入手できる
この写真は、ツイッター上で2017年11月29日にアップされた。送り状の写真に「行田郵便局」と書かれていることから、埼玉県行田市の返礼品だとされている。
青森出土品を模した「遮光器土偶」(写真は、さかもと商店提供)
返礼品としては珍しいことから、様々な感想が寄せられている。
マジかよ・・・行田wwwwwwww https://t.co/eDWp7HFG0L
— こけし@黒猫はいいぞぉ (@choconyachasan) 2017年11月30日
ふるさと納税で土偶か...しかも遮光器土偶...欲しい...欲しすぎる...
— みかづき (@tsukinosakura) 2017年11月30日
ふるさと納税はあえて避けてきたんだけどこれはいいな。土偶欲しい。家族には総スカンだろけどw >RT
— たらまる (@taramaru) 2017年11月30日
一体なぜ土偶を返礼品に選んだのだろうか。
行田市の企画政策課は12月1日、Jタウンネットの取材に対し、こう説明した。
「市内には、埼玉(さきたま)古墳群があり、出土する埴輪を模した陶器を取り扱っている業者もいます。昨年9月に返礼品をリニューアルしたときに、拡充して土偶なども返礼品にしました」
土偶や埴輪約20点をリストに入れており、1万円〜3万7000円を市に寄付すれば入手できる。
話題の土偶は、青森出土のものを模写して作られた
行田市の返礼品としては、冷凍生餃子などの食べ物などが人気という。土偶などは、まだ返礼の1割にも満たないそうで、今後どれだけ需要が伸びるか注目されそうだ。
土偶などは、行田市内でネット販売を手掛ける「さかもと商店」が取り扱っている。さかもと商店の坂本雄一代表に12月1日、Jタウンネットが話を聞いたところ、埼玉古墳群からは馬や武人の埴輪ぐらいしか出土せず、投稿写真の遮光器土偶は、青森出土のものを模写して窯元が作ったと説明した。土偶については、家の置き物にしたり、安産のお守りにしたりする使い道があるという。
埼玉古墳群前で土産物店を開いていたが、5年前に火災で焼失してからは、ネット販売だけだそうだ。店は、歴史好きな祖父の代から40年にわたってやっており、全国各地の埴輪などを模した陶器をホームページ上で販売している。