1台で3台分になる?2画面スマホ「M Z-01K」は、想定外に実用的で便利なわけ

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ドコモから発表されたZTEのスマホ「M Z-01K」は2枚の画面を折り畳んで使える面白い構造を持った製品だ。閉じた状態では普通のスマホとして使え、開いた状態では1枚の大きい画面のタブレットとしても使える。

さらには開いた2枚の画面それぞれに違うアプリを表示することもできるので、あたかも2つのスマホを同時に使うようなこともできるのだ。

今やスマホの使い方も1つのアプリだけに留まらず、複数のアプリを使い分けている人も多い。WEBでお店の検索をしながら地図で場所を確認する、なんて操作は毎日のように誰もが行っているからだ。


2つの画面をヒンジでつなげた2画面スマホ、M Z-01K


また、一つのアプリを使っていても、絶え間なくメッセージが送信され、通知が飛んでくるはずだ。せっかく動画を見ていても、SNSの通知が頻繁に飛んできて映画どころじゃなくなってしまう、なんて経験もあるだろう。

だが「M Z-01K」があれば二つのアプリを同時に利用できるので、一つのアプリを使っている時もアプリを閉じたり、バックグラウンドに回したりする必要はない。
片側の画面でゲームをしながら、もう片方にSNSの画面を開いておけばよい。
そうすればSNSのタイムラインは常に最新のものに更新される。
また映画を見ながらSNSに感想を書き込む、なんてことも2画面スマホなら簡単にできる。

ドコモは2013年にも折り畳み型スマホを出したことがあった。
しかし、当時の機種では開いた状態で1枚の大型画面としてしか使えなかった。
「MM Z-01K」は同じように大型画面として使えるほかに、2つのアプリを同時に使う2画面スマホとしても利用できる、進化した姿の製品なのだ。

大画面と2画面の切り替えは簡単で、ホームボタンの横にある「M」ボタンをタップするだけでよい。
たとえば、
・片側画面でSNS、
・片側画面でインスタグラムを起動
インスタグラムで気に入った写真があれば写真をタップし、さらに大画面表示に切りかえれば大きい画面いっぱいに写真を広げてみることもできる。

このようにM Z-01Kは、2枚の画面を貼り合わせた2画面スマホであるだけではない。
ワンタッチで1枚の大型画面のタブレットに切り替えて使うことができる。

つまり、
・スマホ2台
・タブレット1台
を常に持ち歩いているように使うことができるのだ。

M Z-01Kは、3台のガジェットが1台に収まっていると言ってもいいのかもしれない。


1枚の大型画面として使うこともできる


実は、最新のAndroidスマホは1つの画面の中に2つのアプリを分割して表示することができる。また最近のスマホは縦横の比率が16:9から18:9へと拡大し、縦長な画面サイズになっている。2つのアプリを正方形の画面で2つ表示することもできる。

しかし、1画面を分割して動画を見たり、SNSを見たりするのは、やはり狭く感じてしまう。また2つの画面を開く操作も面倒だ。

これに対してM Z-01Kは、
画面を開き、「M」ボタンをタップする。
それだけでスマホのフル画面を2つ表示することができるのである。

さらにM Z-01Kは、2つの画面に同じアプリを表示するミラーリングモードも備わっている。
本体をVの字に折り畳み、相手と自分で同じ動画を見たり、プレゼンテーションに利用することもできる。

今後は両方の画面を使って対戦できるゲームなども提供される予定だという。
閉じたり開いたり、そしてVの字にしたりと、M Z-01Kは様々な形状で活用できるのである。


閉じれば普通のスマホになる


M Z-01Kは、冷静に実機能を見直してみると、意外にも便利に使える実用性が高い。
販売も、日本だけでなく、アメリカやヨーロッパ、中国でも販売される予定だ。

・アプリを多数使い分ける人
・タブレットも持ち運びたいけど荷物は最小限にしたい人
・今のスマホとはちょっと違う面白い製品が欲しい人

M Z-01Kはそんな人たちのニーズを叶える製品だ。
発売になったらドコモショップでぜひ一度操作を試してみてはいかがだろうか?
楽しく使えるスマホとして、次の買い替え候補に挙がるかもしれない。


山根康宏