XFN-ASIAによると、ルパート・マードック氏率いる米メディア大手のニューズ・コープの関連会社が、中国の地元ケーブルテレビ局に、衛星テレビ・チャンネルの海外番組を無許可で配信していたとして、中国当局から捜査を受けている。米経済紙ウォールストリート・ジャーナルが中国当局関係者とニューズ・コープ幹部の話として、同日付で報じた。

　　同紙によると、捜査は6月から北京にある北京ホットキー・インターネットという企業に対して行われている。同社はニューズ・コープが2000年に設立した会社で、衛星テレビ・チャンネルのリース契約を販売してリース料を取っている。しかし、同社は衛星テレビの海外番組を、もともと海外番組の放送許可を得ていない地域のケーブルテレビ局とリース契約して、番組配信して不当に利益を上げていた可能性があるとしている。中国では国営の中国インターナショナル・テレビジョンを通じての外国番組の販売と配信が義務付けられており、高級ホテルと高級住宅だけで、CNNや映画チャンネルのHBOのような海外番組の受信が許可されている。【了】