スマートフォンやタブレット端末の普及により、インターネットを通じていつでもどこでも気軽にスポーツ観戦ができるようになった。Jリーグとイギリスの動画配信大手パフォーム社が提供するスポーツライブストリーミングサービス「DAZN」が、2017年より10年、約 2,100億円の大型放映権契約を締結したことはこのテーマでは常に取り上げられる話題でもある。

これからインターネットにおけるスポーツ動画配信はますます盛んになっていくことが予測される。ただ、実際にスポーツ動画配信サービスを利用している人々は、現在どんなコンテンツを求めているのだろうか。

「自由にカメラを切り替えられる機能」や、「選手や監督、審判目線の映像」などの要望が多いことから、いつも見ている視点とは違った視点からの映像を楽しみたいというユーザーが多いことが伺える。

また、すでに導入されている「試合のハイライト映像」を半分近くのユーザーが要望しており、当たり前となった現在でも根強い人気を誇っていることがわかる。

では、その動画配信サービスを利用したスポーツ観戦に求めるコンテンツは、年代によってどのような違いが現れるのだろうか。

データを見ると、若年層、特に10代は、普段自分が見ている視点とは違う視点から映像を楽しみたいというがユーザーが多い。従来のテレビ放送では実現することの難しかった最新の映像への興味関心が強いのだろう。

40代以降の層を見ると、従来から導入されている試合のハイライト映像を求める声が多く、年代が上がるに連れて、試合をじっくり振り返りたいという傾向が強まっているといえる。

 今までスポーツ観戦の主流とされていたTVに代わり、今後はインターネット観戦が主流になっていくことが予想される。先日、Jリーグが「デジタル中継祭り」と題して、7月22日に行われる鹿島アントラーズvsセビージャFCの試合を、Abema TV、ニコニコ生放送、360Channel、スポーツナビの各サービス、およびJリーグ公式のYouTube、Facebook、Twitterで同時配信するという史上初の試みを発表したことも話題を呼んだ。このような事例があるように、動画配信の形態は進化し続けている。

ユーザーの立場に立ち、彼ら彼女らが求めるコンテンツを充実させていくことが、新たな顧客を増やすことに繋がっていくだろう。

 

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