XFN-ASIAによると、米国に大量流入して、米国繊維･衣料品産業に大きな打撃を与えている中国製繊維･衣料品の対米輸出の規制を話し合う米中2国間貿易交渉が16日から2日間の日程で、サンフランシスコで始まった。米側は今年6月にEU（欧州連合）と中国が合意した規制の規模と範囲（規制対象品目数）と同じ内容の合意を求めている。

　　6月の中国とEUの中国製繊維輸出規制の合意内容は、中国製繊維･衣料品10品目を対象に、EU圏への同10品目の流入規模を2007年末まで前年比8.5-12.5％増のレンジ内にととまるように抑制するというものだ。一方、米国は中国に対して、7品目の中国製繊維･衣料品に中国からの輸入規制を一方的に課しており、さらに、5品目を追加する方向で検討している。また、米国の繊維･アパレル業界はアパレル19品目以上について、2008年まで伸び率を7.5％以下に抑制するよう求めている。

　　米側代表のデビッド・スプーナー氏は、「今朝、我々は実りの多い、生産的な議論をした」と語ったものの、「協定を結ぶにいたるかどうかはわからない」とし、予定の17日夕までに結論が得られるかは保証できないとした。【了】

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