XFN-ASIAによると、米家電大手のメイタグは12日、同社取締役会が、米投資会社リップルウッド・ホールディングス率いる投資グループによる11億3000万ドル(約1240億円)の買収案の受け入れを撤回し、同業ワールプールが今月10日に提示した負債受け入れを含む総額27億ドル(約2950億円)の買収案を支持すると発表した。

　　同社取締役会は今年5月、リップルウッドの買収案の受け入れを表明、今月19日の臨時株主総会で同買収案を承認する予定だった。同社は、今回の取締役会の決定を受けて、株主総会の開催を今月30日に延期すると発表した。

　　メイタグの取締役会が今回、ワールプールの買収案に対し、支持を表明したことで、ワールプールによるメイタグ買収が現実味を帯びてきた。ただ、業界大手同士の合併は、独占禁止法に抵触する恐れがあり、両社の合併の実現は、規制当局の審査結果次第となる。【了】