レスター岡崎に2年越しのライバル出現? 昨夏“フラれた”FWに36億円で再アタックか

写真拡大

前線のテコ入れを狙い、ワトフォードのディーニー獲得に照準

 日本代表FW岡崎慎司が所属するレスター・シティは、一昨季に果たした奇跡のプレミアリーグ初制覇から一転、昨季は残留争いに片足を突っ込むこととなった。

 アルジェリア代表MFリヤド・マフレズら主力流出の危機が叫ばれるなか、英紙「デイリー・ミラー」は昨夏の移籍市場で獲得できなかったストライカーに再アタックすると報じている。

 昨季途中からチームを率いるクレイグ・シェイクスピア監督は、クラウディオ・ラニエリ前監督の下で泥沼にハマりかけたチームを立て直し、UEFAチャンピオンズリーグではベスト8に入る健闘を見せた。その一方でプレミアでは12位に終わり、巻き返しの新シーズンとなる。すでにセビージャでキャプテンを務めたMFビセンテ・イボーラを獲得するなど積極的な動きを見せているが、最前線にもテコ入れを図ろうとしている。

 そのターゲットとして名前が挙がるのは、ワトフォード所属のFWトロイ・ディーニー。2015-16シーズンは13ゴール、昨季も10ゴールと2年連続でふた桁得点を挙げた決定力を評価。また183センチ90キロと肉弾戦にも十分耐えうるフィジカルの強さをレスター側は高く買っており、昨夏2500万ポンド(約36億円)の移籍金を提示して獲得を目指した。しかしディーニーが選んだのは、ワトフォードとの契約更新。レスターとしては“フラれた”形となった。

実現すれば再び激しい定位置争いに…

 しかし1年の時を経て、状況は少し変わっているようだ。昨季降格圏をさまよったワトフォードでレギュラーの座を守るのに苦闘して、ふた桁ゴールという成績こそ残したものの、ディーニーは批判の声を浴びせられることもあったという。チームは新シーズンにマルコ・シルバ新監督を迎えるため、レスター側としては引き抜きのタイミングと見ており、昨季と同じ移籍金2500万ポンドを提示すると見られている。

 岡崎は昨季終盤戦には、イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディの相棒としての能力を改めて示したが、2年越しでのライバル出現となれば再び激しい定位置争いが待っていそうだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images