海外のエナジードリンクが全力で笑いを取りに来るのでこらえきれない
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海外で「HELL(地獄)」というエナジードリンクをグルジアの老婆が飲んでいて目を疑いました。地獄に落ちるじゃないですか。これをヒントに「極楽浄土」「輪廻転生」「米寿」などのネーミングで、お年寄りをターゲットにしたエナジードリンクを発売したら一儲けできそう……。そんな妄想に耽っていたところ、ある事実を思い出します。日本には「養命酒」というロングセラー商品がありました。
こんにちは、自転車で世界一周をした周藤卓也@チャリダーマンです。エナジードリンクって、ぶっちゃけ、雰囲気のものじゃないでしょうか。ターゲットは若い男性。強くてカッコ良ければよし。だからこそ中二心をくすぐるのです。きっとこれは世界共通の認識なのでしょう、世界の飲料会社は強くてカッコイイものをエナジードリンクにしていました。あたかも大喜利の世界のように、海外にはこれだけの面白エナジードリンクがあります。
◆世界の定番(商品名の右隣の国名はエナジードリンクを販売している大元の会社がある国です)
・Red Bull:オーストリア、タイ
「赤い雄牛」という名前の、世界で一番の人気あるエナジードリンクです。日本の「リポビタンD」をヒントにタイ人の創業者が開発し、オーストリアの実業家が海外での販売ライセンスを取得。タイ、中国、東南アジアではタイのレッドブル、それ以外の地域ではオーストリアのレッドブルが販売されています。
・Monster Energy:アメリカ
「モンスター」は超人だったり怪力だったり人間から畏怖される対象。缶のデザインもおどろおどろしい雰囲気。アメリカでも人気のエナジードリンクでした。その強力なブランドネームから、アメリカのコカ・コーラ社が販売元であるモンスター・ビバレッジ社の株式の16.7%を取得しています。「世界のレッドブル」に1番近い存在です。日本ではアサヒ飲料から販売されています。
・Rockstar:アメリカ
モンスターエナジーと並んでアメリカで人気を博していたのが、こちらの「ロックスター」でした。スポットライトを全身で浴びるよう華やかな世界のイメージでした。
・BURN:アメリカ
全世界に販売網を持つコカ・コーラ社が1番力を入れているエナジードリンクです。これを飲んでエナジーを「燃焼」させていました。日本でも展開していたのですが、いつの間にか既存のリアルゴールドに入れ替わっていてびっくり。やはり、「綾鷹が選ばれる国」は一筋縄ではいかないのかもしれません。コカ・コーラ社にもモンスター・ビバレッジ社というパートナーができたことですし、「BURN」ブランドはどうなってしまうのでしょう。
・SHARK:タイ
世界一のレッドブルを抑えてタイの栄養ドリンク市場を牛耳るOsotspa(オソサファ)社が手がけるエナジードリンクです。「サメ」がイメージキャラクターとなっています。
◆動物系
・Wild buffalo:タンザニア
荒ぶる「バッファロー」が主役。どこからしらレッドブルに近いデザインでした。タンザニアの財閥azamグループが作ったドリンクです。
・TORO:ハイチ
スペイン語で「雄牛」という意味。ただし、ハイチの公用語はフランス語という矛盾。アメリカ大陸で1番貧しい国でしたが、それでも自国の飲料会社があって中南米の底力を見た気がしました。
・BIZON:アゼルバイジャン
野生の「バイソン」という強い牛。
・POWER HORSE:オーストリア
10万馬力のように「ウマ」は力の単位としても確立されています。そのパワフルな姿はエナジードリンクのイメージに近い逸材。アラビア文字がある通り、エジプトで手にしました。
・BLACK HORSE:バングラデシュ
パワーあふれる「ウマ」が漆黒を纏いしものならカッコよさは2倍3倍。「ダークホース」(穴馬)って言葉もありますしね。
・Golden Eagle:コソボ
英語のゴールデンイーグルはイヌワシという意味ですが、イラストはアメリカの国鳥である「ハクトウワシ」でした。アメリカの積極的な関与によってセルビアから独立を果たした経緯もあってコソボの人はかなり親米的。そのアメリカびいきはエナジードリンクからも垣間見ることができます。
・Flying Power:ドイツ
「フライングパワー」は、いかにも翼を授けてくれそうなネーミング。ディスカウントストア・ALDIのエナジードリンクです。
・FIRE-BIRD:ハンガリー
不死鳥を表す「火の鳥」。やる気もエナジーも燃え尽きません。
・cobra:フィリピン
毒蛇の「コブラ」がチョロっと舌を出しています。
・kobra:ハンガリー
「コブラ」2匹目。モンゴルにありました。
・TIGER:ポーランド
「トラ」はライオンとならぶ強そうな動物の代表格。
・Gorska Mechka:マケドニア
獰猛な「クマ」の雄叫び。
・PIT BULL:ブルガリア
「ピットブル」は闘犬用に改良された犬の品種です。荒々しい攻撃的な性格がエナジードリンクのイメージとマッチしていました。
・GUARANA:セルビア
商品名の「ガラナ」は滋養強壮や疲労回復に効果のある蔦性の植物のこと。夜行性でぱっちりお目々の開いた「フクロウ」のイラストが缶に描かれています。セルビアで人気のエナジードリンクでした。
・STING:ヨルダン
こちらも毒を持つ「サソリ」のデザイン。ペプシコーラのペプシコ社が手がけるエナジードリンクなので多くの国で販売されています。
・Wild elephant:スリランカ
敵うことなどない「野生のゾウ」という貫禄。南インドのスリランカにも象が生息しています。
・Big Bill:ドイツ
大きな角を持った鼻息の荒い「シカ」のイラスト。ともかく勢いはあるのですが、調べてみてもその意味がつかめない謎のドリンクでした。
◆ファンタジー系
・RAPTOR:パナマ
グアテマラ以南の中米でよく飲んでいた「恐竜」がイラストのエナジードリンク。映画「ジュラシック・パーク」で有名となったヴェロキラプトルが恐竜のモチーフとなっています。効き目の強いエナジードリンクでした。
・Dragon Power:ボスニア・ヘルツェゴビナ
「ドラゴン」に熱くなるのは世界共通。ドラゴンクエスト、ドラゴンボール、ドラゴンナイトと同じようにドラゴンパワーなのです。
・ZOMBIE:リトアニア
疲れ果て死にそうになっているときは「ゾンビ」のように復活したいところ。
・HELL:ハンガリー
「地獄」の淵から這い上がれってことですか。グルジアの老婆が口にしていたのがこちら。
・Energy Drink:フランス
若者を「デーモン」のイラストで煽っていました。フランス大手の小売りチェーン、カジノグループが手がけるエナジードリンクです。
◆自然系
・Volcan:エクアドル
「火山」のマグマのように沸々とやる気が湧き上がってきます。
・Tornado:スーダン
砂漠の襲う「竜巻」というこの土地ならではのエナジードリンク。
◆乗物系
・JET:リトアニア
「ジェット機」のような勢いで仕事も片付けたい。リトアニアの小売大手マキシマグループのドリンクでした。
・B-52:オランダ
「爆撃機」という破壊力。
◆概念系
・SPEED:アメリカ
「スピード」という名前の通り、飲んだ後は気合を入れて走っていました。アルゼンチンの定番でした。
・SPEED:バングラデシュ
2速目。こちらも「スピード」という名前。
・VOLT:ペルー
体中にエナジーを行き届けるには「電圧」が必要です。
・Battery:フィンランド
「バッテリー」はチャージしないと動かなくなります。
・BOOM:ジャマイカ
英語で「ドーン」という音を表します。パワーみなぎるイメージでした。
・Boom Boom:サウジアラビア
「ドーンドーン」と、大事なことなので2度言いました。バーレーンで入手。
・XRAY:デンマーク
何もかもを突き抜く「X線」の透過力。未知数を表す「X」というアルファベットにも底知れぬパワーを感じます。
・ZET:リトアニア
ドラゴンボールZ、ももいろクローバーZ、ゼットン(怪獣)など、アルファベット最後の文字「Z」はこれ以上はないという意味から最強、究極という扱われ方をします。エナジードリンクもそうでした。
・360:ペルー
要するに「全方位」という意味。ゲーム機のXboxにも同じネーミングがありますよね。
・XL:ポーランド
S、M、Lを超える「XL」という大きさ。パワーが溢れ出します。
・POWER GOLD:シンガポール
「ゴールド」の価値は変動あれど消滅はしません。自国通貨の弱い国の資産運用先。黄金が放つ輝きはいつの時代でも人を魅了してきました。だからこそ、エナジードリンクのイメージにもぴったし。ドバイやドーハといったアラビア半島によく置いてありました。日本のポッカが手がけるドリンクです。
・DAIJOUBU:台湾
「大丈夫」という言葉の安心感。日本のものなら何でも出てくる台湾ならではのドリンクでした。
元氣(元気)補給飲品となっていました。
◆超人系
・Gladiator:パナマ
古代ローマの「剣闘士」を表す言葉。男たるもの戦わないといけないときがあるのです。
・RODEO:クロアチア
暴れ馬を巧みに乗りこなす「ロデオ」のように熱く燃え上がりたい。
・DOUBLE FORCE:コソボ
ドラゴンボールの界王拳を彷彿させる「2倍の力」というネーミング。イラストがまたいい味を出していました。
・Ummba:ポーランド
「ウンバ」と躍動感あふれるフレーズ。
・Mother:ニュージーランド
「母」は強しってことですね。これ好き。
・Genghis Khaan:モンゴル
モンゴルの英雄「チンギスハーン」は世界屈指の大帝国を築きました。モンゴル紙幣の肖像画にも使われれる偉大な人物。それゆえにエナジードリンクにも採用されていました。缶にはミレニアムマンとも書かれていて千年に一度のアイドル扱いでした。
・刃牙:日本
日本にはこんなドリンクがありました。「刃牙」は格闘漫画の主人公だけあってその強さは折り紙つき。地上最強の生物、範馬勇次郎の息子です。
◆あとがき
こうしてまとめてみると、1カ国につき1つはオリジナルブランドのエナジードリンクが確立されていて楽しいです。地場の食品・飲料大手が開発しています。日本でもご当地エナジードリンクを作っているところがあるので、いろいろ集めてみるのは楽しそう。スマホにどっぷりSNSの時代、誰もがネタを欲しています。「ダークマター」「黒塗りの高級車」「ウホウホウホホホーイ」「墾田永年私財法」……と、これはエナジードリンクのネーミングといえば「とにかく強そうなもの」ということで私が考えてみたものですが、みなさんは何を思い浮かべますか?
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
Facebookページ https://www.facebook.com/chariderman/
DMM講演依頼 https://kouenirai.dmm.com/speaker/takuya-shuto/)
海外で「HELL(地獄)」というエナジードリンクをグルジアの老婆が飲んでいて目を疑いました。地獄に落ちるじゃないですか。これをヒントに「極楽浄土」「輪廻転生」「米寿」などのネーミングで、お年寄りをターゲットにしたエナジードリンクを発売したら一儲けできそう……。そんな妄想に耽っていたところ、ある事実を思い出します。日本には「養命酒」というロングセラー商品がありました。
◆世界の定番(商品名の右隣の国名はエナジードリンクを販売している大元の会社がある国です)
・Red Bull:オーストリア、タイ
「赤い雄牛」という名前の、世界で一番の人気あるエナジードリンクです。日本の「リポビタンD」をヒントにタイ人の創業者が開発し、オーストリアの実業家が海外での販売ライセンスを取得。タイ、中国、東南アジアではタイのレッドブル、それ以外の地域ではオーストリアのレッドブルが販売されています。
・Monster Energy:アメリカ
「モンスター」は超人だったり怪力だったり人間から畏怖される対象。缶のデザインもおどろおどろしい雰囲気。アメリカでも人気のエナジードリンクでした。その強力なブランドネームから、アメリカのコカ・コーラ社が販売元であるモンスター・ビバレッジ社の株式の16.7%を取得しています。「世界のレッドブル」に1番近い存在です。日本ではアサヒ飲料から販売されています。
・Rockstar:アメリカ
モンスターエナジーと並んでアメリカで人気を博していたのが、こちらの「ロックスター」でした。スポットライトを全身で浴びるよう華やかな世界のイメージでした。
・BURN:アメリカ
全世界に販売網を持つコカ・コーラ社が1番力を入れているエナジードリンクです。これを飲んでエナジーを「燃焼」させていました。日本でも展開していたのですが、いつの間にか既存のリアルゴールドに入れ替わっていてびっくり。やはり、「綾鷹が選ばれる国」は一筋縄ではいかないのかもしれません。コカ・コーラ社にもモンスター・ビバレッジ社というパートナーができたことですし、「BURN」ブランドはどうなってしまうのでしょう。
・SHARK:タイ
世界一のレッドブルを抑えてタイの栄養ドリンク市場を牛耳るOsotspa(オソサファ)社が手がけるエナジードリンクです。「サメ」がイメージキャラクターとなっています。
◆動物系
・Wild buffalo:タンザニア
荒ぶる「バッファロー」が主役。どこからしらレッドブルに近いデザインでした。タンザニアの財閥azamグループが作ったドリンクです。
・TORO:ハイチ
スペイン語で「雄牛」という意味。ただし、ハイチの公用語はフランス語という矛盾。アメリカ大陸で1番貧しい国でしたが、それでも自国の飲料会社があって中南米の底力を見た気がしました。
・BIZON:アゼルバイジャン
野生の「バイソン」という強い牛。
・POWER HORSE:オーストリア
10万馬力のように「ウマ」は力の単位としても確立されています。そのパワフルな姿はエナジードリンクのイメージに近い逸材。アラビア文字がある通り、エジプトで手にしました。
・BLACK HORSE:バングラデシュ
パワーあふれる「ウマ」が漆黒を纏いしものならカッコよさは2倍3倍。「ダークホース」(穴馬)って言葉もありますしね。
・Golden Eagle:コソボ
英語のゴールデンイーグルはイヌワシという意味ですが、イラストはアメリカの国鳥である「ハクトウワシ」でした。アメリカの積極的な関与によってセルビアから独立を果たした経緯もあってコソボの人はかなり親米的。そのアメリカびいきはエナジードリンクからも垣間見ることができます。
・Flying Power:ドイツ
「フライングパワー」は、いかにも翼を授けてくれそうなネーミング。ディスカウントストア・ALDIのエナジードリンクです。
・FIRE-BIRD:ハンガリー
不死鳥を表す「火の鳥」。やる気もエナジーも燃え尽きません。
・cobra:フィリピン
毒蛇の「コブラ」がチョロっと舌を出しています。
・kobra:ハンガリー
「コブラ」2匹目。モンゴルにありました。
・TIGER:ポーランド
「トラ」はライオンとならぶ強そうな動物の代表格。
・Gorska Mechka:マケドニア
獰猛な「クマ」の雄叫び。
・PIT BULL:ブルガリア
「ピットブル」は闘犬用に改良された犬の品種です。荒々しい攻撃的な性格がエナジードリンクのイメージとマッチしていました。
・GUARANA:セルビア
商品名の「ガラナ」は滋養強壮や疲労回復に効果のある蔦性の植物のこと。夜行性でぱっちりお目々の開いた「フクロウ」のイラストが缶に描かれています。セルビアで人気のエナジードリンクでした。
・STING:ヨルダン
こちらも毒を持つ「サソリ」のデザイン。ペプシコーラのペプシコ社が手がけるエナジードリンクなので多くの国で販売されています。
・Wild elephant:スリランカ
敵うことなどない「野生のゾウ」という貫禄。南インドのスリランカにも象が生息しています。
・Big Bill:ドイツ
大きな角を持った鼻息の荒い「シカ」のイラスト。ともかく勢いはあるのですが、調べてみてもその意味がつかめない謎のドリンクでした。
◆ファンタジー系
・RAPTOR:パナマ
グアテマラ以南の中米でよく飲んでいた「恐竜」がイラストのエナジードリンク。映画「ジュラシック・パーク」で有名となったヴェロキラプトルが恐竜のモチーフとなっています。効き目の強いエナジードリンクでした。
・Dragon Power:ボスニア・ヘルツェゴビナ
「ドラゴン」に熱くなるのは世界共通。ドラゴンクエスト、ドラゴンボール、ドラゴンナイトと同じようにドラゴンパワーなのです。
・ZOMBIE:リトアニア
疲れ果て死にそうになっているときは「ゾンビ」のように復活したいところ。
・HELL:ハンガリー
「地獄」の淵から這い上がれってことですか。グルジアの老婆が口にしていたのがこちら。
・Energy Drink:フランス
若者を「デーモン」のイラストで煽っていました。フランス大手の小売りチェーン、カジノグループが手がけるエナジードリンクです。
◆自然系
・Volcan:エクアドル
「火山」のマグマのように沸々とやる気が湧き上がってきます。
・Tornado:スーダン
砂漠の襲う「竜巻」というこの土地ならではのエナジードリンク。
◆乗物系
・JET:リトアニア
「ジェット機」のような勢いで仕事も片付けたい。リトアニアの小売大手マキシマグループのドリンクでした。
・B-52:オランダ
「爆撃機」という破壊力。
◆概念系
・SPEED:アメリカ
「スピード」という名前の通り、飲んだ後は気合を入れて走っていました。アルゼンチンの定番でした。
・SPEED:バングラデシュ
2速目。こちらも「スピード」という名前。
・VOLT:ペルー
体中にエナジーを行き届けるには「電圧」が必要です。
・Battery:フィンランド
「バッテリー」はチャージしないと動かなくなります。
・BOOM:ジャマイカ
英語で「ドーン」という音を表します。パワーみなぎるイメージでした。
・Boom Boom:サウジアラビア
「ドーンドーン」と、大事なことなので2度言いました。バーレーンで入手。
・XRAY:デンマーク
何もかもを突き抜く「X線」の透過力。未知数を表す「X」というアルファベットにも底知れぬパワーを感じます。
・ZET:リトアニア
ドラゴンボールZ、ももいろクローバーZ、ゼットン(怪獣)など、アルファベット最後の文字「Z」はこれ以上はないという意味から最強、究極という扱われ方をします。エナジードリンクもそうでした。
・360:ペルー
要するに「全方位」という意味。ゲーム機のXboxにも同じネーミングがありますよね。
・XL:ポーランド
S、M、Lを超える「XL」という大きさ。パワーが溢れ出します。
・POWER GOLD:シンガポール
「ゴールド」の価値は変動あれど消滅はしません。自国通貨の弱い国の資産運用先。黄金が放つ輝きはいつの時代でも人を魅了してきました。だからこそ、エナジードリンクのイメージにもぴったし。ドバイやドーハといったアラビア半島によく置いてありました。日本のポッカが手がけるドリンクです。
・DAIJOUBU:台湾
「大丈夫」という言葉の安心感。日本のものなら何でも出てくる台湾ならではのドリンクでした。
元氣(元気)補給飲品となっていました。
◆超人系
・Gladiator:パナマ
古代ローマの「剣闘士」を表す言葉。男たるもの戦わないといけないときがあるのです。
・RODEO:クロアチア
暴れ馬を巧みに乗りこなす「ロデオ」のように熱く燃え上がりたい。
・DOUBLE FORCE:コソボ
ドラゴンボールの界王拳を彷彿させる「2倍の力」というネーミング。イラストがまたいい味を出していました。
・Ummba:ポーランド
「ウンバ」と躍動感あふれるフレーズ。
・Mother:ニュージーランド
「母」は強しってことですね。これ好き。
・Genghis Khaan:モンゴル
モンゴルの英雄「チンギスハーン」は世界屈指の大帝国を築きました。モンゴル紙幣の肖像画にも使われれる偉大な人物。それゆえにエナジードリンクにも採用されていました。缶にはミレニアムマンとも書かれていて千年に一度のアイドル扱いでした。
・刃牙:日本
日本にはこんなドリンクがありました。「刃牙」は格闘漫画の主人公だけあってその強さは折り紙つき。地上最強の生物、範馬勇次郎の息子です。
◆あとがき
こうしてまとめてみると、1カ国につき1つはオリジナルブランドのエナジードリンクが確立されていて楽しいです。地場の食品・飲料大手が開発しています。日本でもご当地エナジードリンクを作っているところがあるので、いろいろ集めてみるのは楽しそう。スマホにどっぷりSNSの時代、誰もがネタを欲しています。「ダークマター」「黒塗りの高級車」「ウホウホウホホホーイ」「墾田永年私財法」……と、これはエナジードリンクのネーミングといえば「とにかく強そうなもの」ということで私が考えてみたものですが、みなさんは何を思い浮かべますか?
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
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DMM講演依頼 https://kouenirai.dmm.com/speaker/takuya-shuto/)