「べっぴんさん」92話。女の一生はおばあちゃんになっておしまいや
連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第17週「明日への旅」第92回 1月23日(月)放送より。
脚本:渡辺千穂 演出:安達もじり
夏の展示案「女の一生」は大急社長(伊武雅刀)にも好評。仕事はいたって順調だが、子育ては一向にうまくいかないすみれ(芳根京子)。さくら(井頭愛海)との関係をどうしていいかわからなくなって、紀夫(永山絢斗)に会いにいこうと誘われても躊躇してしまう。
さくらのいない朝の食卓、みんなうつむき気味。そんなシーンからはじまった17週だが、小山(夙川アトム)の「なにせキアリスですから」が沈殿した空気を動かす扇風機のような役割を果たした。
出会った頃は「なにせ大急ですから」が口癖で上から目線だった小山が、いつの間にかキアリスびいきに。身内に思えてきた、と明美(谷村美月)に言われるほどだ。
悦子様(滝裕可里)の再婚相手は小山説に受信料1年分くらい賭けてもいいけれど、まだまだ引っ張る。
社長が咳払いしていたのは、たぶん知っているのだろう。仲人でも引き受けているのか。
スピンオフは悦子様と小山の話を希望。
なんて想像させて、栄輔(松下優也)だったらどうしよう。
良子「百貨店のお客様はやっぱり女の人ですし」
君枝「これやったらどこかに自分を当てはめて考えられるんやないかなと思うてます」
「百貨店」を「朝ドラ」に置き換えてみても通じる台詞だ。
君枝の(描いた設定の)絵がかわいい。
絵のようにこの先どうなるんやろうなと思いを馳せるキアリスの3人に、明美が「このとおりおばあちゃんになっておしまいや」とドライに言って、良子が顔を押さえるところが微笑ましい。
「べっぴんさん」の最終回も百田夏菜子たちが「おばあちゃんに」なるのかな。
空気を撹拌する扇風機の役わりとして、紀夫くんもがんばっている。
キアリスの一番(別品さんってことなんだろう)は「赤ちゃんの肌に触れる肌着」と新入社員の中西(森優作)が噛みしめるように言うと、「ふふふっ」と笑う紀夫くん。なんだ、この満面の笑みは。素朴過ぎる!
「僕はただ家族はいっしょにいるもんやと思う」とじつにシンプルな考えを述べる紀夫くん。真面目ないいひとである。坂東家がはやく落ち着いて、今週末は悦子様の再婚と夏の展示で盛り上がりますように。
(木俣冬)
脚本:渡辺千穂 演出:安達もじり
92話はこんな話
夏の展示案「女の一生」は大急社長(伊武雅刀)にも好評。仕事はいたって順調だが、子育ては一向にうまくいかないすみれ(芳根京子)。さくら(井頭愛海)との関係をどうしていいかわからなくなって、紀夫(永山絢斗)に会いにいこうと誘われても躊躇してしまう。
なにせキアリスですから
さくらのいない朝の食卓、みんなうつむき気味。そんなシーンからはじまった17週だが、小山(夙川アトム)の「なにせキアリスですから」が沈殿した空気を動かす扇風機のような役割を果たした。
出会った頃は「なにせ大急ですから」が口癖で上から目線だった小山が、いつの間にかキアリスびいきに。身内に思えてきた、と明美(谷村美月)に言われるほどだ。
悦子様(滝裕可里)の再婚相手は小山説に受信料1年分くらい賭けてもいいけれど、まだまだ引っ張る。
社長が咳払いしていたのは、たぶん知っているのだろう。仲人でも引き受けているのか。
スピンオフは悦子様と小山の話を希望。
なんて想像させて、栄輔(松下優也)だったらどうしよう。
女の一生
良子「百貨店のお客様はやっぱり女の人ですし」
君枝「これやったらどこかに自分を当てはめて考えられるんやないかなと思うてます」
「百貨店」を「朝ドラ」に置き換えてみても通じる台詞だ。
君枝の(描いた設定の)絵がかわいい。
絵のようにこの先どうなるんやろうなと思いを馳せるキアリスの3人に、明美が「このとおりおばあちゃんになっておしまいや」とドライに言って、良子が顔を押さえるところが微笑ましい。
「べっぴんさん」の最終回も百田夏菜子たちが「おばあちゃんに」なるのかな。
今日の、紀夫くん
空気を撹拌する扇風機の役わりとして、紀夫くんもがんばっている。
キアリスの一番(別品さんってことなんだろう)は「赤ちゃんの肌に触れる肌着」と新入社員の中西(森優作)が噛みしめるように言うと、「ふふふっ」と笑う紀夫くん。なんだ、この満面の笑みは。素朴過ぎる!
「僕はただ家族はいっしょにいるもんやと思う」とじつにシンプルな考えを述べる紀夫くん。真面目ないいひとである。坂東家がはやく落ち着いて、今週末は悦子様の再婚と夏の展示で盛り上がりますように。
(木俣冬)