無農薬栽培を始め、食品の安全を高め、より美味しいものを作るため、農家や食品メーカーは様々な工夫を凝らしている。

そんな中、「電子麺」という見慣れない単語が表示された鍋焼きうどんのパッケージがツイッターに投稿されると、瞬く間に話題になった。電子チャージを行った麺だというが、いったいどのような品なのだろうか。製造元である青森県の高砂食品に取材し、導入の経緯やその効果を聞いてみた。


電子麺とは...?(以下画像はすべて高砂食品提供)

添加物を減らすことを目標に導入

高砂食品は1907年に、草刈現社長の先祖が製麺所として創業した老舗だ。昭和の末期までは乾麺を製造していたが、施設が火災に遭って移転したのを機に、方針を変更。平成からは生麺を主力として扱っている。





そんな高砂食品が10年ほど前に取り入れたのが、株式会社ジェムの「電子チャージ」だ。特殊な装置で電子を発生させ、それを様々なものに付与し、対象の質を引き上げるシステムだという。家庭用のシステムも販売されており、そちらは水、食材、油、風呂の電子チャージが可能だ。

「電子麺」は、この電子チャージを行った高砂食品の商品だ。取材を申し込んだところ、高砂食品の担当者はJタウンネットに対して、

「添加物を減らすことを目的に導入して、実際に達成することが出来ました」

と語った。また、天ぷらに使う素材に対して電子チャージを行ったところ、油切れがよくなり、水はより滑らかに、小麦は風味を増すなどの効果があったという。

電子チャージの導入後の反響も良く、購入者からは美味しくなったという感想が増えたのだという。

しかし、ネットで話題になっていることは把握していなかったと語った。

高砂食品の製品は、青森県外では通販で手に入れることが出来る。