iPhone 7のバッテリーを3日間持たせるケースを使ってみた!

写真拡大 (全18枚)

外出先でiPhoneを充電するために、モバイルバッテリーを持ち歩いているという人も多いでしょう。しかし、充電しながらiPhoneを使おうとすると、ケーブルが”ぷらんぷらん……”と伸びていて、邪魔に感じることも。そんな充電を便利にするのがケースそのものに充電機能が付いている「バッテリーケース」です。

もちろん、一番安心なのはApple公式製品ですよね。ただし、お値段は1万1664円(税込、以下同)とややお高め。ついつい半額以下で買えるサードパーティ製のケースが気になってしまいます。そこで今回は、RhidonのiPhone 7向けバッテリーケース(4999円)を使ってみました。

 

■6sではAnkerのバッテリーケースを使っていた

そもそも筆者はiPhone 6sの充電を夕方までに使い切ってしまうヘビーユーザー。モバイルバッテリーの携帯は必須でした。でも、満員電車で充電しながら使うには不便なんですよね。伸びたケーブルが他の乗客に引っかかりそうで怖いんです。

モバイルバッテリーからの充電にはケーブルが必須

 

筆者がバッテリーケースにハマったのは、iPhone 6sを使っている頃でした。最初に使ったのはANKER(アンカー)の「ウルトラスリムバッテリーケース」(3999円)。充電ケーブルが不要になるのは非常に快適なんです。

バッテリーケースなら、このまま充電できる。ケーブルは不要だ。マットな手触りも心地よい

 

このケースのバッテリー容量は2850mAhで、体感的にはiPhoneを1.5回くらいフル充電できました。iPhone 6s とケースのバッテリーを満タン状態にしておけば、2日目のお昼まではなんとかバッテリーが持つんです。同製品はまだAmazon.co.jpなどで販売しているので、気になる人はチェックしてみてください。

上下から滑らせてセットする。下部にはLightningプラグがある

 

充電のスイッチは背面にある。一度オンにすると、充電が完了するまでオフにならない。なお、アウトプット・インプットともに5V、1.0A

 

ケースの充電口はmicroUSBである点に注意

 

ボタン部分には穴が開いている

 

iPhone 6sにイヤホンを使いたい場合には、同梱のアダプターを介することになる

 

 

■6s向けのケースは7には流用できない

iPhone 7を購入した際に、真っ先に試したのがバッテリーケースを流用できるかどうかでした。しかし、レンズの大きさが異なるので、残念ながらiPhone 7は入らなかったんです。無理やり押し込めばなんとか入るのですが、端末が痛みそうなので諦めました。

6s向きのケースには7のレンズ部分が入らない

 

■2日間は余裕でバッテリーが持つように

そうなると、iPhone 7向けのバッテリーケースが欲しくなります。しかし公式製品以外となると、まだ数が限られています。そんな中から選んだのがRhidonのiPhone 7向けバッテリーケース。価格はAmazon.co.jpで4999円。6800mAhという大容量です。

RhidonのiPhone 7バッテリーケース。樹脂製でツルツルした手触りだ

 

実際に使ってみたところ、1日目の朝9時から使い始めて、3日目の午前3時まで充電無しで使えました。電車移動中はアクションゲームのアプリをやり続け、SNSも頻繁にチェックして、家ではhuluで動画を見て、というかなりヘビーな使い方です。それでも丸2日間は持ったので、控えめに運用すれば3日間は充電不要になるでしょう。

セットはiPhoneをスライドさせるだけ。こちらはiPhone 6sでも使える

 

充電スイッチはオン・オフを切り替えられる。なお、アウトプットは5V、1.0A

 

充電口がLightningケーブルに対応しているのは◎。インプットは5V、0.8A。ちなみにイヤホンの穴はiPhone 6sや6用として空いているだけ、iPhone 7にはイヤホンジャックがないので使えない

 

側面にはUSBポートもある。ケーブルを繋げばもう一台デバイスを充電可能

 

内蔵式のスタンドも付いているが、素手では開けなかった。硬いプラスチックカードなどを上手く挟んで開く必要があるので、あまり実用的ではない

 

 

■使いづらいと感じた点も結構あった

しかしながら、使いづらいと感じる点もいくつかありました。まず、ケースの重量がかなりあります。装着時の重量を測ってみると「286g」。iPhone 7自体が138gなので、大体iPhone2台を持つ感じ。男性でもかなり重いと感じるでしょう。

重量はかなりある

 

分厚さが気になる人も多いだろう

 

続いて、気になったのが、そのままイヤホンが使えないということ。Lightningプラグのイヤホンをバッテリーケースの充電口に挿しても使えません。

iPhone 7付属のイヤホンをセットしても使えない。写真のように用いることはできない

 

正直、この辺りの設計はすこし甘いかな、と思いました。

 

■バッテリーケースは何を選ぶべきか

Apple公式のiPhone 7向け「Smart Battery Case」は1万1664円。容量は非公開ですが、ヘビーユーザーでも丸1日は充電要らずで余裕で活用できるます。デザインもスリムです。

一方、Rhidon製iPhone 7向けバッテリーケースは4999円。容量は6800mAhで2〜3日は充電要らずで使えるでしょう。旅行時などに便利です。ただし、ところどころの設計が甘かったり、かなり重くなるというデメリットがあります。

なお、どちらもピンとこないという場合には、もう少し待って別メーカーがiPhone 7向けのケースを発表するのを待つのも一つの手かもしれません。個人的にはイヤホンジャックが付いていて、iPhone 7でも有線ヘッドホンが使えるバッテリーケースが出てくると面白いだろうなと妄想しております。

 

(文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。