9月30日、テレビ朝日「報道ステーション」では「ダルビッシュ けがからの進化 "メジャーを力で圧倒する"」と題し、今年6月、テキサス・レンジャーズダルビッシュ有のもとを野球解説者・稲葉篤紀氏が訪れていた様子を伝えた。

2014年8月に右肘を故障し、2015年3月にトミー・ジョン手術に踏み切ったダルビッシュは、今年5月28日のパイレーツ戦で2シーズンぶりのメジャー復帰を果たした。

その直後となる6月のインタビューだが、まず稲葉氏は「2年間は長かったですか?」と質問。「いや、短かったかな」というダルビッシュは、「日本の時だったらもっと楽しくやってたんですよね、野球を。日本ハムで投げるのは凄い好きでしたし、毎日球場行くのも楽しかったですけど、こっちにきて段々そういうのが落ちてきてた部分もあって。ダメなんですけど、そういうのは。ちょっと精神的に前向きじゃなかったところもありましたし、球場に来ることが。そういう意味ではいい時間だった」と振り返った。

また、肘が治らなかった場合の不安を訊かれたダルビッシュは「もちろん、治んなかったら、もう投げらんないだろうなと思いましたけど、でもセカンドキャリアというか、第2の人生歩めばいいだけ」とキッパリ。驚いた稲葉氏から「第2の人生をもう考えてるんですか?」と質問が続くと「もちろん、それは考えます」と返答した。

その他にも、復帰後は肉体改造により体重を6キロ程度増やすなどパワーアップを図っているダルビッシュ。「こっちで日本人のピッチャーが通用するのって日本での投球スタイルを変えないとできてないと思う。日本人がちゃんと世界でもできるんだなって思わせるにはパワーである程度、トップレベルとタメを張るくらいの力を持ってないとダメ」と持論を展開。復帰後、ストレートで三振を奪う機会が増えていることにも触れると、「手術以前よりもバッターが真っ直ぐより(スイングが)遅れているっていうのがすごい分かるので、こういうことを僕は求めてたんだっていうのはあります」と手応えを語った。