結婚式への様々な疑問「とと姉ちゃん」113話

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連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第19週「鞠子、平塚らいてうに会う」第113話 8月12日(金)放送より。 
脚本:西田征史 演出:大原拓 橋本万葉


結婚式のその前に


鞠子(相楽樹)がお嫁入りする前日、家族そろって小津安二郎の世界のように端正なローアングルの画面におさまって、かか(木村多江)の素朴な手料理を食べるのを微笑ましく眺めながら、画面奥に家訓が飾ってあるのを見て、そーいえば、小橋家の月1のおでかけは続いているのかしらと気になった。

最後に家族で月1のおでかけするシーンがあったらよかったなあと思ったけれど、予算やスケジュール調整の都合でセット撮影しかできないのであろう。小説やアニメーションならできることが実写だと大変だ。

結婚式のその前に その2


子供の時に、お弁当を入れ間違えたことを告白する鞠子。
その頃鞠子は、お弁当入れ違い事件が深川の森田屋で再び起るとは思いもよらなかっただろう。

結婚式当日


列席しても良さそうな人たちがそろっていない。
これも俳優スケジュールの都合でやむをえないのだろう。
こんな時こそ、前夜、四人で並んで寝ながら、鉄郎叔父さんはいまこういう事情で来られないとか、清はこうだから来られないとか、いろんな人の事情や近況を語り合ったら良かったのではないか。お弁当告白よりも。
もしくは、結婚式で来られない人からの手紙を読むとか?  電報も明治時代からあるよね・・・?
113回こそ説明台詞の出し時だったのに!! 潔いのか悪いのか、まったくわかんない!!!
いや、待て。それは先走りというものかもしれない。たいてい西田脚本は、撒き餌のようにツッコミどころを置き、翌日ちゃんと回答を出してくるから今回も114回のお楽しみにとってあるといいなあ。

ところで、あの意地悪だった隣組の組長さんはどうしているんだろう。

小橋家の経済状態が気になる


雑誌が売れて起死回生して、没落したとはいえ、豪農のおうちと結婚するに当たってのそれ相応の準備ができたということなのか。名古屋じゃないから関係ないのか。

何はともあれ、水田鞠子さん、おめでとうございます。満を持しての「水たまりネタ」もキマって良かったです! なんでしたら、平塚らいてうさんを真似て夫婦別姓を選んではいかがでしょうか。
(木俣冬)