CBS MarketWatchによると、16日の米株式市場は、最近の株価下落で押し目買いが先行したことや企業の好決算と原油安を好感してダウ平均株価指数は前週末比112.17ドル(1.1%)高の1万0252.29ドルと大幅に反発した。また、ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は同17.65ポイント(0.9%)高の1994.43、S&P500株価指数は同11.64ポイント(1.0%)高の1165.89で引けた。

  個別銘柄の動きでは、ホームセンター最大手のホームデポが、同2位のロウズがこの日、好決算を発表したことから、17日に発表予定の同社の決算も好調になるとの思惑から買われ、前週末比2.98%高の37.37ドルに上げた。ロウズは5.56%高の55.80ドルに大幅に上昇した。石油大手エクソンモービルは、原油価格の下落で同0.65%安の53.35ドルに下げた。GM(ゼネラルモーターズ)は、プルデンシャル証券に投資判断の引き下げで下落したあと、持ち直し、同0.1%高の31.01ドルで引けた。

  スミス・バーニー証券がアルミニウム価格の見通しを下方修正し、アルミ大手のアルコアの業績見通しと株価目標を下方修正したことで、アルコアは同0.37%安の26.60ドルに下げた。小売最大手ウォルマート・ストアーズは13日に5月既存店ベース売上高の伸びが前年比2−4%の上限になるとの予想を発表したことを好感して、同0.19%高の47.22ドルで引けた。宅配大手UPSによる買収計画が発表された同業のオーバーナイトは、同43.9%高の42.57ドルに急騰。また、多発性骨髄腫の新薬が第3相試験で良好な結果を出した製薬大手セルジーンは、同4.5%高の38.66ドルに上げた。セクター別では、航空、小売、銀行、住宅建築が強かった。エネルギーは、原油価格下落の影響で軟調だった。 【了】