中村うさぎ、原作書き下ろし舞台“新釈・白雪姫”は「むしろ魔女目線で」
アーティストの坂本美雨がお届けするTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」に、作家でエッセイストの中村うさぎさんが出演。ご自身が原作を書き下ろした舞台「＊ASTERISK『Goodbye,Snow White』新釈・白雪姫」について語っていただきました。
（アーティストの坂本美雨がパーソナリティをつとめるTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」5月19日放送より）
坂本「本日のゲストは初登場となります、小説家でエッセイストの中村うさぎさんです」
中村「どうもこんにちは。初めまして、よろしくお願いします」
坂本「初めまして、よろしくお願いします。皆さんご存知だと思いますが、うさぎさんは1991年に作家デビューされましたね」
中村「そうかな？ 33歳のときですね」
坂本「それまでは別のお仕事に就かれていて」
中村「はい。ライトノべル作家としてデビューしたのが33歳のときですね」
坂本「いろいろな人生の経験もあり、それもエッセイの中で綴られていますけれども。今回は舞台を書き下ろされているんですね」
中村「原作を書かせていただいたんですね」
坂本「原作が舞台化されるということではなくて」
中村「違うんですよ。舞台のために書き下ろしです」
坂本「『＊ASTERISK』（アステリスク）という舞台なんですけれども、（チラシに）ダンス・エンターテイメントと書かれているんですが、ダンスの中に物語があるんですか」
中村「そうですね。日本を代表するダンサーたちの集団の舞台で、去年あたり、けっこうストーリー性の高い舞台として反響があったので、今年もストーリー性のあるものをということで、原作を依頼されたんですけども」
坂本「こういう物語で、というのは何か？」
中村「『東京ゲゲゲイ』の牧宗孝さん（MIKEY from 東京ゲゲゲイ）という、今回、演出も主演もしてくださっている方が、私の個人メルマガの読者で。私が個人メルマガで白雪姫について書いたエッセイを読んでくださって、興味を持ってくださって、それを舞台で物語にしたいと依頼されて。それが『白雪姫』っていう題材だったんですね。
『白雪姫』に関しては皆さんご存知のお話じゃないですか。私も子どもの頃に童話とかで『白雪姫』を読んだりして、白雪姫に感情移入していたわけですよね、やっぱり小さい頃はお姫様に。ところが、私も中年を過ぎてから、俄然、魔女に感情移入するようになってですね（笑）。若い女の子にどんどん自分の株を奪われていく。鏡に向かって『鏡よ、鏡よ、鏡さん。私まだキレイ？』みたいなことを聞かずにいられない中年魔女の切なさみたいなものがひしひしと身に沁みてですね（笑）。
『白雪姫』という物語を、白雪姫のではなく魔女の視点で描いたら面白いんじゃないかと思い、そういうことをメルマガで書いたら、牧さんが面白がってくださって。今回の『＊ASTERISK』の舞台でも、むしろ魔女目線で。白雪姫っていうと童話の世界だと思われがちですけど、あえて現代の話として。で、魔女はやっぱり今で言う美魔女ですね（笑）。毎日毎日鏡に向かって『あ、ここにシワが！』とか『ほうれい線が!!』とか思ってる美魔女が女優さんという設定なんですけど、自分の美貌にすごい執着がある中年女優が若くてピカピカの新人女優の登場に脅かされて、いろいろとキーッとなったり七転八倒する物語なんです（笑）」
坂本「（中略）牧さんは、マイキーさんと呼ばれている……」
中村「マイキーさんと呼ばれてますね」
坂本「振付もされている牧宗孝さんが主演もつとめられて……？」
中村「そうです。魔女役ですね」
坂本「やっぱりそうですよね！ チラシ（の魔女の写真）見ると（笑）」
中村「やっぱり白雪姫じゃないですよね（笑）」
◆5月27日から29日まで、東京国際フォーラム ホールCで開催される、中村うさぎさん原作の舞台「＊ASTERISK『Goodbye,Snow White』新釈・白雪姫」の詳細は、公式サイトhttp://asterisk-web.net/ http://asterisk-web.net/を、中村うさぎさんの最新情報は中村うさぎさんの公式サイトhttps://nakamurausagi.com/ https://nakamurausagi.com/をご覧ください。
◆聖歌隊「CANTUS（カントゥス）」とも活動中の坂本美雨。6月22日には、坂本美雨 with CANTUS（カントゥス）として、ミニアルバム『Sing with me』をリリースします。番組でオンエアした「星めぐりの歌」（作詞・作曲：宮沢賢治）も収録されますのでお楽しみに！ ミニアルバムや坂本美雨 with CANTUSの活動の詳細は、坂本美雨の公式サイトhttp://www.miuskmt.com/ http://www.miuskmt.com/、またはこちらのサイト http://www.yamahamusic.co.jp/artist/detail.php?product_id=849&artist_id=57をご覧ください。
アーティスト・坂本美雨がパーソナリティをつとめるTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。次回の放送は5月23日です。毎回、多彩なゲストとの楽しいトークや素敵な音楽をお届けします。
【あわせて読みたい】
★新婚生活「私は夫のコレにドン引きました」暮らし編（2016／5／19） http://tfm-plus.gsj.mobi/news/kwbVQ70WYO.html
★原田知世「まさか自分が人前で歌うなんて、想像もしていなかった」（2016／5／19） http://tfm-plus.gsj.mobi/news/FcTQ0qTT9c.html
★恐怖の隣人「私はコレにドン引きました」（2016／5／15） http://tfm-plus.gsj.mobi/news/RqDIppbPL5.html
〈番組概要〉
番組名：「坂本美雨のディアフレンズ」
放送エリア：TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時：毎週月〜木曜11：00〜11：30
パーソナリティ：坂本美雨
番組Webサイト： http://www.tfm.co.jp/dear/
（アーティストの坂本美雨がパーソナリティをつとめるTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」5月19日放送より）
中村うさぎさん（右）と、パーソナリティの坂本美雨
坂本「本日のゲストは初登場となります、小説家でエッセイストの中村うさぎさんです」
中村「どうもこんにちは。初めまして、よろしくお願いします」
坂本「初めまして、よろしくお願いします。皆さんご存知だと思いますが、うさぎさんは1991年に作家デビューされましたね」
中村「そうかな？ 33歳のときですね」
坂本「それまでは別のお仕事に就かれていて」
中村「はい。ライトノべル作家としてデビューしたのが33歳のときですね」
坂本「いろいろな人生の経験もあり、それもエッセイの中で綴られていますけれども。今回は舞台を書き下ろされているんですね」
中村「原作を書かせていただいたんですね」
坂本「原作が舞台化されるということではなくて」
中村「違うんですよ。舞台のために書き下ろしです」
坂本「『＊ASTERISK』（アステリスク）という舞台なんですけれども、（チラシに）ダンス・エンターテイメントと書かれているんですが、ダンスの中に物語があるんですか」
中村「そうですね。日本を代表するダンサーたちの集団の舞台で、去年あたり、けっこうストーリー性の高い舞台として反響があったので、今年もストーリー性のあるものをということで、原作を依頼されたんですけども」
坂本「こういう物語で、というのは何か？」
中村「『東京ゲゲゲイ』の牧宗孝さん（MIKEY from 東京ゲゲゲイ）という、今回、演出も主演もしてくださっている方が、私の個人メルマガの読者で。私が個人メルマガで白雪姫について書いたエッセイを読んでくださって、興味を持ってくださって、それを舞台で物語にしたいと依頼されて。それが『白雪姫』っていう題材だったんですね。
『白雪姫』に関しては皆さんご存知のお話じゃないですか。私も子どもの頃に童話とかで『白雪姫』を読んだりして、白雪姫に感情移入していたわけですよね、やっぱり小さい頃はお姫様に。ところが、私も中年を過ぎてから、俄然、魔女に感情移入するようになってですね（笑）。若い女の子にどんどん自分の株を奪われていく。鏡に向かって『鏡よ、鏡よ、鏡さん。私まだキレイ？』みたいなことを聞かずにいられない中年魔女の切なさみたいなものがひしひしと身に沁みてですね（笑）。
『白雪姫』という物語を、白雪姫のではなく魔女の視点で描いたら面白いんじゃないかと思い、そういうことをメルマガで書いたら、牧さんが面白がってくださって。今回の『＊ASTERISK』の舞台でも、むしろ魔女目線で。白雪姫っていうと童話の世界だと思われがちですけど、あえて現代の話として。で、魔女はやっぱり今で言う美魔女ですね（笑）。毎日毎日鏡に向かって『あ、ここにシワが！』とか『ほうれい線が!!』とか思ってる美魔女が女優さんという設定なんですけど、自分の美貌にすごい執着がある中年女優が若くてピカピカの新人女優の登場に脅かされて、いろいろとキーッとなったり七転八倒する物語なんです（笑）」
坂本「（中略）牧さんは、マイキーさんと呼ばれている……」
中村「マイキーさんと呼ばれてますね」
坂本「振付もされている牧宗孝さんが主演もつとめられて……？」
中村「そうです。魔女役ですね」
坂本「やっぱりそうですよね！ チラシ（の魔女の写真）見ると（笑）」
中村「やっぱり白雪姫じゃないですよね（笑）」
◆5月27日から29日まで、東京国際フォーラム ホールCで開催される、中村うさぎさん原作の舞台「＊ASTERISK『Goodbye,Snow White』新釈・白雪姫」の詳細は、公式サイトhttp://asterisk-web.net/ http://asterisk-web.net/を、中村うさぎさんの最新情報は中村うさぎさんの公式サイトhttps://nakamurausagi.com/ https://nakamurausagi.com/をご覧ください。
◆聖歌隊「CANTUS（カントゥス）」とも活動中の坂本美雨。6月22日には、坂本美雨 with CANTUS（カントゥス）として、ミニアルバム『Sing with me』をリリースします。番組でオンエアした「星めぐりの歌」（作詞・作曲：宮沢賢治）も収録されますのでお楽しみに！ ミニアルバムや坂本美雨 with CANTUSの活動の詳細は、坂本美雨の公式サイトhttp://www.miuskmt.com/ http://www.miuskmt.com/、またはこちらのサイト http://www.yamahamusic.co.jp/artist/detail.php?product_id=849&artist_id=57をご覧ください。
アーティスト・坂本美雨がパーソナリティをつとめるTOKYO FM「坂本美雨のディアフレンズ」。次回の放送は5月23日です。毎回、多彩なゲストとの楽しいトークや素敵な音楽をお届けします。
【あわせて読みたい】
★新婚生活「私は夫のコレにドン引きました」暮らし編（2016／5／19） http://tfm-plus.gsj.mobi/news/kwbVQ70WYO.html
★原田知世「まさか自分が人前で歌うなんて、想像もしていなかった」（2016／5／19） http://tfm-plus.gsj.mobi/news/FcTQ0qTT9c.html
★恐怖の隣人「私はコレにドン引きました」（2016／5／15） http://tfm-plus.gsj.mobi/news/RqDIppbPL5.html
〈番組概要〉
番組名：「坂本美雨のディアフレンズ」
放送エリア：TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時：毎週月〜木曜11：00〜11：30
パーソナリティ：坂本美雨
番組Webサイト： http://www.tfm.co.jp/dear/
