AFX通信によると、ドイツの下院に当たる連邦議会は12日、EU(欧州連合)憲法批准を圧倒的多数で賛成した。投票は賛成569反対23棄権2だった。5月27日にはドイツ連邦参議院(上院)で批准される見通し。

  一方、29日には、フランスでEU憲法批准のための国民投票が行われる。EU憲法発効にはEU加盟国25カ国全てで批准が必要だが、フランスでは世論調査で反対が賛成をわずかに上回り、国民投票の結果が注目されている。ゲアハルト・シュレーダー首相は、ドイツ議会のEU憲法支持がフランス国民を説得する助けとなってほしいと語っている。

  現在までEU憲法批准を決めているのは、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、リトアニア、スロバキア、スロベニアの6ヵ国。 【了】