台南名物、擔仔麵(タンツーメン)の元祖!120年の歴史を持つ老舗「度小月(ドゥシャオユエ)」本店に行ってみた。
「台湾の京都」とも呼ばれることの多い台南。1949年に台北が首都となるまで、長い間台湾の中心地であった台南は、台湾の古都として多くの台湾人から愛されています。
台湾で最も多くの文化遺産を有し、歴史と文化のつまった都市である台南は、同時に美食都市でもあります。台南発祥のグルメも数多く存在し、台湾グルメを語る上で台南は絶対に欠かせない地域といえるでしょう。
そんなグルメの激戦区でもある台南において、圧倒的な歴史と人気を誇るお店が「度小月(ドゥシャオユエ)」。
今回は、世界も認める台南を代表するグルメ「度小月(ドゥシャオユエ)」の擔仔麵(タンツーメン)を紹介します。
・台南を代表する老舗
擔仔麵(タンツーメン)の元祖「度小月(ドゥシャオユエ)」の開業は1895年。120年間営業している老舗中の老舗です。今でこそ、台南を代表するグルメ店の1つにもなった「度小月」ですが、その始まりは非常にユニーク。なんと漁師さんの副業として始められたのが、このお店だったのです。創業者である洪芋頭さんは、漁に出ることの出来ないシーズン(=「小月」)は、麺の販売を行って生計を立てており、そのため、小月を過ごすという意味の「度小月」という名前が付いたそうです。
・世界に認められる味
そんな「度小月(ドゥシャオユエ)」の名物といえば、擔仔麵(タンツーメン)。日本でいうラーメンのようなもので、中細麺にエビのダシで取ったスープ、肉そぼろ、香菜、ニンニクなどを合わせた料理です。台湾全土で人気の擔仔麵ですが、このお店が元祖ということもあり、他を寄せ付けない人気を誇っています。また、2013年にアメリカのグルメサイト「The Daily Meal」が発表したアジアのレストランベスト101で、43位という順位を獲得し、「度小月」の擔仔麵は世界にも認められる味となりました。
・絶品の肉そぼろ
台南の街では擔仔麵(タンツーメン)のお店を多く見かけますが、その中でもナンバーワンとの呼び声高い「度小月」の擔仔麵。歴史と人気に裏打ちされた台南が誇る名物グルメは、擔仔麵へのこだわりも並大抵ではありません。比較的さっぱりとした味付けとなっている擔仔麵において、コクを出すために重要なのが肉そぼろ。その肉そぼろを煮込む鍋は、何十年も同じものを使い続けており、鍋の外側は肉の旨味が固まって変形してしまうほど年季の入ったもの。その歴史ある鍋で煮込むからこそ、他では出せない味わいが出るのだとか。
・オススメの食べ方
歴史のつまった擔仔麵(タンツーメン)。その食べ方を店員さんに教えてもらいました。まずはスープを一口飲み、エビの風味をしっかりと味わいます。その後は、麺と具材を何度もかき混ぜます。そうすることによって、ニンニク、香草、肉そぼろが程よく混ざり、バランスの取れた味わいになるのだそうです。そうしていただく擔仔麵は、あっさりとしたエビ出汁スープと豚そぼろのコクが絶妙な具合でマッチしていて、箸が止まらなくなる美味しさ。気付けばスルリと食べ終わってしまうために、何杯でも食べたくなってしまう絶品グルメです。
台南屈指の歴史と人気を誇る「度小月(ドゥシャオユエ)」。
4代つづくこちらのお店の歴史を考えると、もはやグルメというより文化と呼ぶ方がふさわしいかもしれません。
そんな「食べる文化」とも言うべき、「度小月(ドゥシャオユエ」の擔仔麵(タンツーメン)を味わいに、台南に行ってみるのはいかがでしょうか。
そこにはいくつもの時代を経てなお、地元の方々に愛され続ける味わいがあるにちがいありません。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
お店 度小月(ドゥシャオユエ)
住所 台南市中正路16号
営業時間 11:00〜23:00
定休日 なし
お店のHP http://noodle1895.com/site/jp/index.html#!/home