6月にスタンダール・リエージュを退団後、約6カ月間無所属の状態が続いていた川島永嗣は、スコットランドのダンディー・ユナイテッドへの入団が合意に至った。

すると12日深夜放送、フジテレビ「すぽると!」では「密着 川島永嗣(32) 無所属6カ月の苦悩と葛藤」と題し、川島が生出演。現在の心境を語っている。

「ホッとしたという気持ちと、これからだなという気持ちが強い」という川島だが、所属チームが決まらずホテル暮らしを続けながらの練習や、日本代表メンバーからも外れるなど厳しい時間を過ごしてきた。

それでも川島に幾つかのオファーはあったが、納得いかない条件に首を縦に振ることはしなかった。番組のカメラに「代表に居続けることを考えれば、そこでチームを決めていた方がよかったかもしれない。凄い難しい決断でしたけど、自分の信じる道を進むしかない」と話すと、スタジオでは「キーパーというのはポジション1つしかないですし、欲しいと言われてもそこがキーパーを(試合に)出せなければポジションは空かない。そういった難しさはマーケットの中で色々やりました」と振り返った。

さらに、6カ月という期間について「(これほど長くかかるとは)思ってないですね」と切り出した川島は、「夏にイタリアに練習に行ったんですけど、その時は数週間というか、すぐに決まると思っていた」と苦笑い。それでもダンディー・ユナイテッドのオファーは「レスターで運よく2週間ほど一緒にトップチームでトレーニングさせて貰って練習の中でもシュートはすごい強いし重いし、キーパーとしてもそういう環境の中でやっていれば新たな境地が見えてくるんじゃないのかなというタイミングのいいところで話を貰えた」と声を弾ませた。

また、Jクラブからのオファーについても言及した川島。「話は頂けたので嬉しかったですけど、自分自身もヨーロッパでのチャレンジはこっからだっていう気持ちが強かったですし、自分自身の中ではJリーグにチャレンジする時が日本に帰る時」とキッパリ。日本代表復帰には「次呼ばれないかもしれないという覚悟があっての決断だったので自分自身がピッチの上でそれに相応しいパフォーマンスを見せることが大事」と意気込んだ。