「庭の毛虫めぐりお隣と険悪に。私が悪いのか?納得いかない」(岐阜県・60代男性)
園芸が趣味の人は多い。土をいじり、豊かな緑、そして咲き誇る花々を見ていると、それだけで日々の辛さを忘れられる――ところが、その園芸が原因となって、思わぬトラブルに見舞われることも。
岐阜県のWさん(60代男性・アルバイト)は、昔から庭いじりが大好きだ。ところが、同じ趣味を持つお隣のある行動に激怒。怒鳴り込む騒ぎを起こしてしまった。それ以来、関係は険悪に。自分の行動が悪かったというのか――Wさんは納得できないものを感じているという。
いつも家にいるお隣さん
お隣とのトラブルを聞いてもらいたく、投稿いたしました。
私は現在60代。定年退職後、知人の会社をアルバイトという形で手伝いながら、妻と2人、老後を楽しみながら暮らしております。
一番の趣味は、サラリーマン時代から続けている園芸です。家の南側に作った小さな庭には、サザンカやツツジなどを植えており、食卓からカーテンを開けてこれを眺めると、気持ちが豊かになってくるのを感じます。下手の横好きではございますが、始めてもうかれこれ30年、今ではご近所の方々に、いろいろとコツをお教えすることもあります。
画像はイメージです(scientreさん撮影、Flickrより)
さて、お隣の話です。お隣さんは50代くらいの男性の1人暮らし、どういうお仕事かはよく知りませんが、日中も在宅のことが多い変わった方です。この方も庭いじりがお好きなようで、うちと同じようにサザンカなどを植えています(比較的最近始めたようですので、何度か、育て方のアドバイスをしたこともあります)。
一番困った毛虫がお隣に!
さて、ある日のこと。軽く庭の手入れをしていた私は、ふと隣のサザンカに目をやりました。そのとき、葉の裏に何かが引っ付いているのに気が付いたのです。私にはすぐに正体がわかりました。そう、チャドクガです。
サザンカに群がるチャドクガは、私が一番気をつけている害虫です。葉を食べてしまうのはもちろん、その毒毛がちょっとでも肌に触れると、ものすごいかゆみを引き起こすからです。しかも、1度発生してしまうと、放っておくのはもちろんダメ、駆除しようとしても、下手を打つとかえって毛が散って大変な目に遭うものですから、私などはとにかく発生を未然に防ぐため、年に2〜3度は駆除剤をまくなど、とにかく気をつけているのです。そのチャドクガが、すぐお隣に......(駆除が不十分だったに違いありません)。
このままでは、我が家の庭にまで彼らの上陸を許してしまいます。一刻の猶予もありません。私はすぐにお隣のドアを叩き、チャドクガの恐ろしさと、駆除の必要性を教えてあげました。最初はなんのことだかよくわからない様子のお隣でしたが、時間をかけて私が説明したおかげで、ようやく理解してもらえたようで、「すぐに自分で駆除しようと思う」と約束してくれました。とはいえ、先ほど申し上げた通り一筋縄ではいかない相手ですから、私からも駆除のコツ(しっかり体を防護し、ポリ袋などを使って幼虫が付いている枝ごと切り落とす)について、できるだけわかりやすく説明いたしました。
翌日、まさかの事態にびっくり
さて、翌日です。「お隣はどうなっただろうか......」と思いつつ窓を開けると、事もあろうに切り落とした枝を、ほとんど裸に近い状態で玄関先に放置していました。我が家とお隣の玄関はかなり距離が近いので、こんな状態ではチャドクガの毒毛が、ウチにまで飛んできてしまいます。
すぐに私は電話をかけました。
「何やってるんだ! 昨日説明しただろう! あんなやり方じゃうちに被害が来てしまうじゃないか! 喧嘩売ってるのか!」
思わず声を荒らげてしまいましたが、向こうもこちらの剣幕に相当驚いたようです。すぐに平謝りするとともに、私の言うとおりのやり方で改めて駆除を行いました。しかし、時すでに遅しです。おそらく、最初の時点でのガードがいい加減だったのでしょう。上半身の右側をチャドクガにやられたお隣は、しばらく寝込んでしまいました。
これを機に、お隣は私を敵視しているようです。チャドクガの一件もなぜか私のせいになり、ご近所さんにも「ないこと・ないこと」を吹き込んでいるのだとか。こちらに非がないことは明らかですし、その辺りは皆さんもわかっていると思うのですが......。私は何か悪いことをしたんでしょうか。どうにも納得がいきません。
あなたの「ご近所トラブル」投稿、募集します
Jタウンネットでは、あなたや周囲の人が遭遇した「ご近所トラブル」体験談を募集しています。 寄稿フォームないしはメール(toko@j-town.net)で、具体的なエピソード(500字前後〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
なお本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください。