「ひよ子」と聞くと、「懐かしか!」とか「食べたか!」と条件反射的につぶやいてしまう、福岡県民は多いはずだ。最近は東京でも販売されているので、東京のお土産として福岡に「ひよ子」を持参する人もいると聞くが、けっして勧められることではない。福岡県民にとって「ひよ子」は昔も今も博多名産であって、それ以外のものとは認識されていない。

その「ひよ子」の博多駅限定バージョン「ひよ子家族」がかわいいという、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。

お母さんの九州旅行のお土産でもらったものらしい。写真には、大きさの異なる4つの「ひよ子」が撮られている。父ひよ子、母ひよ子、兄ひよ子、妹ひよ子が並んでいる。たしかにかわいい!とくに後姿がなんとも......。

かわいくて食べられない......


名菓ひよ子(tanakawho さん撮影,Wikimedia Commons)

冒頭のツイートにはこんな声が寄せられている。

「かわいくて食べられないやつ」「どれを食べるかで家族で仁義なき戦いが......」「5人家族だと、ちと困るけど」といった感想もあったが、「超かわいい」という反応が多かった。

家族で賞味期限が異なっているのは、なぜ?

一方、こんな指摘もあった。

父と妹、母と兄で、賞味期限が異なっているのだ。これには早速、こんな声が寄せられた。

賞味期限が遅い方は工場生産、早いのは手づくり、という違いがあるようだ。ところが話はあらぬ方向に展開を見せて......

なんだか暗い方向に向かってしまった。

この「ひよ子家族」、九州新幹線の開業を記念して2011年に発売されたものだ。上記のとおり、原則的には博多駅でしか売っていない。買うためだけに福岡へ行きたいとつぶやく人も多いが、実は通販で購入できる。「ひよ子オンラインショップ」で864円だ。そのページには次のような解説が記されている。

パッケージのデザインは家族仲良く「電車ごっこ」をしているイメージです。あけても楽しいコメント入り。
また、「ひよ子家族」は店頭ではJR博多駅のみで販売。
非常に希少性の高いお土産品として人気の商品です。
「名菓ひよ子」のおいしさとかわいらしさはそのままに、多くのお客様に喜ばれる「ひよ子家族」をどうぞご利用ください。
※「父ひよ子」「母ひよ子」「妹ひよ子」は職人による手作りのため、1日の販売数量が限定となります。

ひよ子オンラインショップ ウェブサイトより