24日、TBS「バース・デイ」では「21歳という若さで挑んだアメリカ行きから8年…上田桃子ゼロからのスタート」と題し、女子プロゴルファーで2007年の賞金女王・上田桃子に密着した様子を伝えた。

8年前に米ツアーに挑戦するも結果を残せず――。昨年日本に戻ってきた上田は番組のカメラに「今は日本で一個でも多く勝つということのほうが大事だと思った。自信を持った自分の姿でアメリカに挑戦したい」と再起を誓った。

米ツアー挑戦時はコースの違いなどからこれまでのゴルフが通用せず、湿度の高い日本とは異なる固いグリーンに手を焼いた上田。これまで得意としたドローボールから固いグリーンでもボールが止まるようバックスピンをかけるフェードボールを打つことが求められ、スイングの改造にも着手した。

だが、これを「右利きの人がいきなり左利きになってって言ってるような感覚」と表現した上田は「いきなりゴルフが難しくなりました」と振り返る。結果自身のゴルフを見失ったばかりか、得意としたドローボールの飛距離すら落ち、強気の姿勢も無くなっていった。

2013年には賞金ランキングを88位に落とし80位までのシード権を失うと、上田は「アメリカでダメで負け犬的な感じで。そう言われてもしょうがないだろうなという気持ちで。自分の中でプライドも捨てて帰ってくる覚悟ないと帰ってはこれないと思ってましたしゼロから積み上げていく。一回自分は死んだじゃないですけど、今までの自分とはサヨナラして日本に帰ってきた」と帰国を決意した悲壮な覚悟を明かした。

その後、日本でスイングを作り直し下半身を強化、基礎体力作りにも励んだ上田は、料理教室にも通い食生活から見直した。こうした地道な努力により昨年8月のCATレディースで復活の優勝を遂げると、今年8月の大東建託レディースでは攻めのゴルフに手応えも。「攻めていこうという気持ちがありましたし、やり抜くことはできた。こういうゴルフを少しずつ続けてチャンスを決めて流れを作れればという感じかな」と意気込んだ。