「連続テレビ小説 まれ Part2 」NHK出版 

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朝ドララ「まれ」(NHK 月〜土 朝8時〜)8月6日(木)放送。第19週「潮時じゃがいもガレット」第112話より。脚本:篠崎絵里子(崎の大は立) 演出:渡辺一貴


112話は、こんな話


元治(田中泯)の塩田を継ぐと言いだした一徹(葉山奨之)。体力はまったくないが頭で勝負すると奮闘をはじめます。なぜ急にデイトレードを辞めて塩田を継ぐと言いだしたのか、気になる希(土屋太鳳)。徹(大泉洋)に対する屈折した思いが原因ではないかと推測しますが・・・。

今日の、つっこ「まれ」


真剣に後を継ぐと言いだした一徹に、家族全員が「いやいやいやいや・・・・」とツッコむところからはじまった112話。
この回の締めは、希、一徹、圭太(山崎賢人)が、まいもんで飲みながら話し合ったあと、代金を払っておいてとひとり残された圭太がお金をもってなくて、ポツーン。
これらのコントふうなノリは、連日の猛暑で疲れた心とカラダに鈍いダメージを与えますなあ。
唯一堅実だったはずの一徹までが、塩田やるためにデイトレード辞めると言いだすことに苦笑い。津村家はどれだけ無計画で駄目な人ばかりなのか。
ただ、“違う違うと証明しようとしてどんどん似てくるのはやっぱり親子”(by久美/ふせえり)っていう状況は面白い。
もし、ほんとうに徹に似たくないと思うのなら、髪型から変えることをおすすめします。
ほかに理由があるらしいのはこの週末に明かされるでしょう。みのりがバクバクじゃがいもを食べているのがヒントなのでしょう。

今日の、勝手に名言


「いままでは駄目でもかわいげあったわいね」(希)

ここまで言われてしまう残念な徹。

今日の、勝手に名場面


汗どめにタオルを頭に巻いた圭太と、風呂上がりにバスタオルを頭に巻いた希のある意味ペアルック。
遠距離結婚をはじめたばかりの頃(87話)、電話をしているときも、ふたりともタオルを巻いてしゃべっていました。
こんな感じで、時々、地味にとてもいい画があるのです、「まれ」には。
地味〜に駄目なひとたち、ささやかな生活描写、洗練されているとは言えないコントノリ・・・もしかしてこれは、「人間の素朴さ」というものの再現を目指す大いなる挑戦なのでしょうか。
(木俣冬)
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いまひとつ視聴率が伸びないが、奮闘は讃えたい。NHK朝ドラ「まれ」おさらい(54話までを総括))