ジャニーズ・嵐の“暴露本”が出版「当初はタッキー中心と認識されていた」
「なぜ、いま、この本なのか。この出版社からなのか。その経緯が芸能メディア関係者の間で、大きな話題になっていたんですよ」(芸能ライター)
いったい何の話かといえば、4月月17日に発売される書籍『嵐、ブレイク前夜』(主婦と生活社)のことだ。
いまやSMAPを超え、日本最大の人気、売上を誇るアイドルグループといえば、嵐しかいないだろう。本の著者は、彼らのデビュー前後の事情を知る「元スタッフ」名義。まさに究極の「嵐本」の出版である。
「版元の主婦と生活社は、女性週刊誌『週刊女性』を発行する出版社です。以前は、ジャニーズとはある程度距離を置いた報道姿勢が特徴的だった出版社だったのですが、今回の出版は、完全にジャニーズの軍門に下ったということなのか、何らかの『大きなネタ』を表沙汰にしない代わりのバーター出版なのか、いずれにしても、ちょっと不可解ですよね」(前出・芸能ライター)
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タッキー中心のグループと認識されていたタレント本を出版する場合、基本的にそのタレントが所属する事務所の全面的な協力を取り付けないと不可能だといっていい。ごく一部の零細出版社がそのタレントなり事務所の悪行を暴くために、関係者に話を聞いて「批判本」を出すことはあるが、大手出版社ではまずあり得ない。
まして、業界一、「圧力」が厳しいといわれるジャニーズである。当然、出版社は事務所とすべて了解済みの上で、今回の出版に至ったと考えるのが自然だ。その経緯は、今のところ当事者たちしか知る由もないが、本の内容自体はファンにとってなかなかの刺激の強いものであるらしい。
4月14日発売の週刊女性は、当然のことながら、本の宣伝記事を4ページにわたって展開している。この分量をみても、相当な力の入れようだということがわかろう。
1999年、ハワイ・ホノルル沖の船上で記者会見を開くという、サプライズ的なデビューを飾った嵐だが、それは別の意味で大きなサプライズだったという。その理由について、記事から抜粋しよう。
「あれ、タッキー、いなくない!? タッキーはどこ?」
これは記者会見に集まった芸能記者たちから挙がった驚きの声だという。新グループが立ち上がることはメディア関係者でも知られていたことだったが、当時、人気絶頂だったジャニーズJr.のタッキーこと滝沢秀明を軸としたグループができると、誰もが思っていた。さらに、大野智にいたっては、あまりの知名度の低さに「誰よ、大野って」という声が挙がったほど。今となっては意外だが、関ジャニ∞の村上信五が嵐メンバーの一角を占めるというのが、当時の記者たちの“常識”だったのだという。
このように、ファンならば、あっと驚くようなエピソード満載の嵐本になっている模様で、いまから「ベストセラー間違いなし」との声も。いわば絶対にリスクのない利権のようなものだ。出版の経緯に興味を覚えざるを得ない。
(取材・文/小林靖樹)
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