高井弁護士(資料写真:吉川忠行)

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東京地裁で22日午前行われたライブドア元社長、堀江貴文被告に対する論告求刑公判で、同被告に懲役4年が求刑がされたことを受け、同日午後、主任弁護人の高井康行弁護士がライブドア・ニュースの取材に応じた。高井弁護士は「無罪主張をしたら反省の情がないというのなら、裁判を否定することになる」などと検察側を厳しく批判した。

── 求刑について、どう思うか。

 求刑は懲役3年6月プラスマイナス6月と予想していたので、想定の範囲内。論告の中身は、ほとんど証拠に基づかない、あるいは自分に有利な証拠を一方的に引用したもので、空中楼閣に等しい。

── 堀江被告の主張について「場当たり的」などとしていたが。

 被告人の供述を真摯(しんし)に解釈すれば、そのような批判に当たらないことはすぐ分かるはず。

── 宮内被告らの横領疑惑について、論告は否定していたが。

 検察官の解釈が間違っていることは明らかだ。

── 今日の公判終了後、高井弁護士は堀江被告と顔を見合わせ、笑っていたが、どのような心境だったのか。

 論告の内容はこちらが想定していた通りのもので、なんらインパクトがあるものではなかった。こちらが今考えている弁論で十分論告を否定できる。

── 論告は再犯の可能性があるとも言っていた。

 彼は今後、IT事業ではなく宇宙事業をやると言っている。なぜそれで再犯の恐れがあるのか。事実、実態を見て論告をしてもらいたい。

── 論告では「反省の情がない」ともしていたが。

 無罪主張をしたら反省の情がないというなら、裁判を否定するもので極めて不当だ。

【了】

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