楽天の三木谷社長(左)とサイバーエージェントの藤田社長(資料写真:吉川忠行)

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楽天<4755>は21日、保有するサイバーエージェント株式<4751>の約6万株(発行済み株式総数の9%)のうち約4万株(同6%)を13日と19日の2日間で売却し、売却益45億円が発生したと発表した。2006年12月期決算で特別利益に計上する予定としているが、「環境の変化が激しい」(同社広報)などを理由に業績見通しの修正は見送った。

 楽天は01年12月にサイバー社株を取得し、取引関係を強化。03年12月には三木谷浩史社長が社外取締役に就任した。その後、両社の事業領域が拡大し、管理体制の見直しの一環で今年4月には、同じく社外取締役だったUSEN<4842>の宇野康秀社長とともに辞任していた。

 楽天広報は、今回の株式売却を「これまでの4年余りの取引を通じて友好的な関係が構築できたことから、当初の目的を十分達成していると判断した」と説明している。【了】