海上自衛隊が日本海に配備したイージス艦「きりしま」(上)と前倒し配備が検討されているPAC3ミサイル迎撃システム。(提供:海上自衛隊・米軍)

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北朝鮮による弾道ミサイル連続発射を受けて、衆院安全保障委員会(浜田靖一委員長)は6日午後、麻生太郎外相、額賀福志郎防衛庁長官が出席して、日本の安全保障問題に関する緊急の閉会中審査を行った。

 額賀長官は冒頭で、7回に及んだ北朝鮮のミサイル発射に関する時間的詳細を説明、日米両国が収集した情報を総合的に判断した結果、3発目に発射されたミサイルは「テポドン2」であったと思われると述べた。

 1998年8月の「テポドン1」発射当時も防衛庁のトップだった額賀長官は、98年以降ミサイル監視体制の整備に注力してきたこれまでの経緯を説明。しかし、ミサイル迎撃態勢については、「いかなるミサイルに対しても、国民の安全を守るすべがない」との現状を示した。その上で、迎撃態勢の整備が「我が国と地域の安全に必要である」として、海上自衛隊イージス艦の日本海配備と、PAC3迎撃ミサイルの整備を2006年度末に前倒しする方向で検討中であることを明らかにした。岩屋毅議員(自民)の質問に答えた。【了】

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