マッティア・デストロの去就がどうなるかは、29日に分かるようだ。

ミランとローマは27日、70万ユーロ(約9300万円)のレンタル料、3年分割払いで1600万ユーロ(約21億2000万円)の買い取りという条件で合意した。

ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役は28日朝からローマに向かい、デストロは正午にトリゴリアでのジムでのトレーニングを中断。午後から両者の交渉が始まった。デストロの父親やクラウディオ・ヴィゴレッリ代理人も同席している。

ガッリアーニ代表取締役はデストロとの交渉後、次のように述べた。

「デストロがミランの選手になったと言うことはできない。だが、そうならないとも限らない。少し落ち着こう。私が出向くのは珍しい? そんなことはない。いつ決定と言えるか? それは様子を見よう」

その後、ランチ後に再び交渉に臨んだガッリアーニ代表取締役は、このように話している。

「デストロは24時間かけることにした。明日の朝までに返答してくるだろう。ミランがオファーしているのは買い取りオプションで、買い取り義務ではない」

その買い取りオプションという条件こそ、デストロが望んでいないとみられる点だ。デストロはローマ復帰の可能性がないように、確実にローマでの冒険を終わりにすることを望んでいるとみられる。ガッリアーニ代表取締役はミラノに戻ってからこう続けた。

「選手の決断を待とう。ローマとはすでにサインした。(サンプドリアFWステファノ・)オカカ? デストロのことがどうなるかを見てみよう。(ジャンパオロ・)パッツィーニは残る」

なお、DFパブロ・アルメロとジェノアDFルカ・アントネッリのトレードについて否定したガッリアーニ代表取締役は、パレルモDFエセキエル・ムニョスの獲得については、「我々は(サルヴァトーレ・)ボケッティを獲得した」と述べている。