中国メディアの中国広播網は8月29日、オランダの民間非営利団体「マーズワン」が進める火星への移住計画に対し、計20万2586人が応募し、うち約6%が中国人による応募だったことを伝えた。現在、候補者は705人にまで絞られており、12人の中国人が候補として残っているという。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの中国広播網は8月29日、オランダの民間非営利団体「マーズワン」が進める火星への移住計画に対し、計20万2586人が応募し、うち約6%が中国人による応募だったことを伝えた。現在、候補者は705人にまで絞られており、12人の中国人が候補として残っているという。

 記事はマーズワンが中国メディアの法制晩報に対し、現在の候補者705人のうち12人が中国人であることを明かしたと伝え、12人中4人が女性だと紹介した。

 マーズワンは2015年に専門的訓練を受ける候補者を選出する計画で、記事は「候補者は、4人1組で過酷な環境下でも協力してプロジェクトを進めることができることを証明する必要がある」と伝えた。

 さらに、男女各2人の「移住者」はさまざまな科学的知識や技術を習得する必要があるほか、移住者のうち2人は設備トラブルの修復なども行えるようになる必要があるという。また、火星の環境下で生活するためにシミュレーション形式による団体訓練も行われる計画だ。

 記事は、2024年に男女各2人の移住者が火星に向かい、25年に火星に到着する計画であることを伝える一方、火星では極めて強い放射線が降り注いでいることや、最低気温がマイナス100℃に達することなどを挙げ、極めて過酷な環境であると伝えたほか、火星と地球との距離が遠いことから、地球との交信も簡単なことではないと紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)