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東京ではすでに真夏日を記録し、冷たいドリンクが欲しくなる季節となった。コーヒーといえばアイスコーヒー。カフェラテもアイス。カプチーノも……んん?? アイス??? 今回は、島根県松江市のカフェ「CAFFE VITA」オーナーである門脇裕二さんに、"アイスカプチーノ"について解説していただく。

○アイスカプチーノって!?

時折、イタリアンレストラン等で見かける「アイスカプチーノ」の文字。何気なく注文している人も多いと思うが、実はこれ、厳密には"間違い"なのだとか。

「実はイタリアには、アイスカプチーノはありません。正しくは、アイスカフェラテです」と門脇さん。「カプチーノの原料は、エスプレッソと温めた牛乳(スチームミルク)それと、陶器製のカップ。一方カプチーノよりも容量が多く、グラスやカップで提供されるのが、カフェラテです」。

つまり、「陶器製のカップを使って温かい状態提供されるもののみ、カプチーノとして販売されています」というのだ。

なぜ陶器製のカップと限定されているのか。その理由については、「諸説ありますが、イタリアの僧侶(カプチン会の修道僧)の帽子の形がカプチーノカップの由来といわれています。また容量も大切で、150cc〜180ccがカプチーノ、それ以上はカフェラテと表記されます」。

アイスカフェラテにフォームミルクをのせて「アイスカプチーノ」としている店もあるが、これはあくまでも日本仕様。本来の意味ではアイスカプチーノは間違いとなる。ちなみに門脇さんによると、イタリアにはドリップのアイスコーヒーもないのだとか。独自の進化を遂げている日本のコーヒー文化、ひょっとしたらイタリア人がアイスカプチーノを飲んで「これ、おいしいね、イタリアでも出してみるよ! 」となる日がくるかも!?

(門脇裕二)