台湾、狂犬病感染の犬を約50年ぶりに確認

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(台北 11日 中央社)台湾では今年7月、狂犬病ウイルスの動物への感染が52年ぶりに確認されていたが、それ以来初となる犬の感染例が10日報告された。

保健当局によると、台東県・海端郷の民家で飼育されていた生後1カ月半になる子犬(=写真)が先月中旬、この家の裏庭でイタチアナグマに襲われたが、イタチアナグマはその後死亡、死骸から狂犬病の陽性反応が出た。子犬の方は後に食欲不振となって動けない状態に陥り、今月8日安楽死の処置が取られた。この死体を検査した結果、狂犬病ウイルスの存在が明らかになった。

保健当局では、狂犬病の主な感染源は今のところイタチアナグマに集中しているとしながらも、感染が広がらないよう生後3カ月以上の犬にはワクチン接種を行い、3カ月以下の場合は野生動物との接触を回避するよう呼びかけている。現在、狂犬病発生地域などでの犬や猫によるワクチン接種率はすでに9割以上に達しているという。

(写真提供:台東県農業処)

(編集:荘麗玲)