21日のミラン戦における人種差別チャントにより、ユヴェントスに3万ユーロ(約390万円)の罰金処分が科された。

「一部ファンが前半26分、相手選手に向けて人種差別的表現をしたこと」、「一部ファンが後半2分、ピッチにいなかった相手選手に向けて繰り返し侮辱的チャントをしたこと」、「前半38分から41分にかけ、当局に対して侮辱的な内容の横断幕を掲げたこと」が理由とされている。

ユヴェントスの本拠地「ユヴェントス・スタジアム」は、同様の件で警告を受けていたため、処分が科されることが懸念されていた。試合前のウォームアップ中に、ミランMFケヴィン=プリンス・ボアテングに対して“クルヴァ・ノルド”(ユヴェントスファンのスタンド)から人種差別的ブーイングが飛んだことについては言及されていない。

処分発表後、ユヴェントスはクラブの公式サイトで、「あらゆる差別・人種差別に反する計画に十字・参加してきた」と発表。「メディアによりクローズアップされる少数の行動により、クラブの努力を疑問視することはできない。そういった行動は、クラブや何百万のサポーター、ユヴェントス・スタジアムの大半の観客の立場を代表するものではない」と強調した。

ユヴェントスは「この声明は、処分を疑問視するものではまったくない。むしろ、ユヴェントス・スタジアムにおいて処分される行為が、同じようなほかのクラブの協力と注意をもって、いずれの場所でも処分されることを願う希望と解釈されるべきだ」と続けている。