世界各都市シルエットが話題になるも、ソウルが凄惨な形に

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韓国のSNSでは「世界各都市のシルエット」と紹介された画像が話題となっている。

それは、パリや香港、ロンドンなどのランドマークタワーと建築様式を白黒でイメージ化したもので、東京を表したシルエットには東京スカイツリーや雷門もある。

一方、下段にあるソウルのシルエットには河を挟んで同じ棒型のビルが両側に並ぶだけ。ユーザーたちは「凄惨だ」「同じ建物ばかりですね。ほろ苦い」とコメントしている。

韓国のカルチャー・ニュースサイトのスローニュースによると、この絵は韓国の有名建築家キム・インチョル氏が、韓国の建築事情を風刺するために、既存のシルエットの下段にソウル加えたもので、ネットで多くの共感を得たという。

建築をテーマにした同記事のインタビューで、キム氏は「建築とは社会全体が責任を持つ総合意思」とし、韓国の建物が個性を欠如している背景には、まず制度上の理由があると指摘している。

また「日本の竹中工務店は社名からも、基本が大工精神の企業だ」とし、不動産バブルをきっかけに建設業はじめた韓国企業にも、現状に責任があるとコメントした。同氏は「陶磁器はそれを買った人のみが見るし、美術館に置いても見に来る人にしか見えないが、建物は建てたら嫌でも見えてしまう」と語っている。

参照:Slow news

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