米政府が日本海呼称問題について、「『日本海』の呼称は国家主権とは無関係」と発表し、韓国で波紋を呼んでいる。韓国のインターネット上には、米政府の発表に納得できないと反発する声が多く集まった。

 複数の韓国メディアによると、米国務省のカート・キャンベル次官補は6月30日、ホワイトハウスのホームページを通じて、「日本海の名称を使用することは、国家主権に関する事案の意見も含むものではない」とし、「海や海洋を1つの名前で呼ぶことは米国の長年の方針」との見解を明らかにした。米政府が同問題に対し、正式な見解を示したのは初めてのこと。

 在米韓国人団体は2012年3月、請願コーナーに日本海の名称を東海に改めるよう求める請願書を提出。30日以内に10万人分の署名が集まったことから、米政府が正式に回答した。

 今回の発表を受けて、韓国では衝撃が走った。韓国のメディアは、インターネット上に、「結局日本に味方か」「米韓同盟を解消しろ」「牛肉まで買っているのに裏切られた」などのコメントが寄せられたとし、米政府の発表に批判する声が多いことを伝えた。(編集担当:新川悠)