■五輪予備登録メンバーから柴崎が外れた!?
 本日のSANSPOの記事によると、A代表にも招集経験のある鹿島アントラーズMF柴崎岳ですが、約40名に絞り込まれたロンドン五輪予備登録メンバーから外れたと記事にされております。予備登録は4月30日までが期限となっており、7月9日までに予備登録36名の中から本登録18名(GK2名を含む)と予備4名を選ぶ必要があります。ただし、U-23日本代表は予備登録期限の延期申請を行っており、恐らくSANSPOのこの報道は40名に絞り込まれた予備登録の候補から柴崎は外れたという事を言っているのではないでしょうか。この報道が真実であれば、柴崎のロンドン五輪への道は『かなり厳しくなったと言わざるを得ない』でしょう。

 予選では、『ボールをしっかりと繋ぐサッカー』を標榜していた関塚ジャパンでは、中盤でタメを作れますし、パスを左右に散らせて、得点に繋がる効果的なパスを供給する事の出来る柴崎は打ってつけの存在であると思っていました。怪我から復帰したセレッソ大阪戦、ガンバ大阪戦の二試合では、本当に素晴らしい活躍を披露していただけに、今月末に行われるトゥーロン国際へも招集されるのではないかと思っていましたが、まさか鹿島の中盤に君臨する柴崎が予備登録メンバーから外れる事になるとは思いませんでした。

 どうして招集されないのか、関塚監督に理由を問うてみたい気持ちですが、以前から噂されている通り、やはりU-22代表合宿参加時の金崎との掴み合い騒動が原因なのでしょうか。あくまでこれは憶測でしかありませんが、仮に関塚監督がこの一回の合宿で判断を下したのであれば、その結論には疑問を抱かずにはいられません。『エル・ゴラッソ』の鹿島番記者の田中滋さんもご自身のメルマガである『GELマガ』で、柴崎は色々な面で誤解を受けていると感じるとおっしゃっている通り、決して和を乱すタイプの選手ではありません。

 5月28日に20歳の誕生日を迎える柴崎にとって、今回の五輪に出場出来なければ、今後オーバーエージとして出場するしか五輪への道はありません。私は鹿島アントラーズサポーターですので、柴崎がチームを離脱せず、クラブの一員として五輪の間もプレーを続ける事は間違いなくプラスなのですが、柴崎の事を慮ると喜ぶ事はとても出来ません。世界の強豪国の同世代のプレーヤーと、オリンピックという舞台で真剣勝負を行う事は、サッカー選手でしたら誰もが夢見る事でしょうから。

 冒頭で『かなり厳しくなったと言わざるを得ない』と記載した通り、ロンドン五輪への道が完全に閉ざされた訳ではありません。予備登録は6月中旬までに延期されているので、アピール次第では、関塚監督が考えを改める可能性もあります。本日のサガン鳥栖戦では、ザッケローニ監督と関塚監督がカシマサッカースタジアムに視察に訪れるので、直接アピールするチャンスとなります。柴崎の事ですので、視察に訪れているという事を特別に意識するという事はないでしょうが、素晴らしい活躍を期待せずにはいられません!

 頑張れ、柴崎岳!!


 最後まで読んでいただいてありがとうございます。ロンドン五輪期間中に柴崎が抜けてしまうと、鹿島アントラーズとしては大打撃となりますが、応援している選手には世界の晴れ舞台でプレーさせてあげたいという気持ちもあり、正直、複雑な思いを抱いています。ロンドン五輪で名前を上げて、海外クラブから目を付けられてしまう可能性もありますし。
 とはいえ、金の卵である柴崎が、いつの日か海外へ旅立つ日が来てしまう事は、鹿島アントラーズ入団時から覚悟しております。関塚監督が考えを改めざるを得ないくらいの大活躍を披露してU-23代表メンバーに柴崎が選出されたら、その時は快く送り出してあげたいと思います!