オバマ米大統領はこのほど、インタビューに応じ、海外の「親友」と考えている首脳として、ドイツのメルケル首相、英国のキャメロン首相、インドのシン首相、トルコのエルドアン大統領の名前を挙げたが、野田首相の名は挙げなかった。中国網日本語版(チャイナネット)は1日、「米大統領との間に信頼感があると思われた野田首相がなぜオバマ大統領の親友になれなかったのか?」と報じた。以下は同記事より。

 オバマ大統領がインタビューを受けた日、東アジアを担当するキャンベル国務次官補が「日本は民主党政権になって以来、3人も首相が交代した」と述べた。さらに、「外務大臣にいたっては何人交代したかわからない」と不満を漏らしたうえで、政権の連続性を維持するよう呼びかけた。

 米国が日本で頻繁(ひんぱん)に首相が代わることに不平を公言したのは初めてだ。日本で誰が首相になろうと、米国にとっては一時的な人物にすぎない。個性がなく、前途も危うい日本の首相がオバマ大統領に与える印象は薄く、「親友」と言えないのも納得がいく。

 また、野田内閣の「言動の不一致」も理由の1つだ。野田首相は就任後、米国主導の「環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)」交渉に参加する方針を示す一方、日本の一部の商品は「特別待遇」を得たいと考え、いまだ国内市場を全面的に米国に開放していない。(つづく 編集担当:米原裕子)