ベッカムが人種差別容認疑惑のFIFA会長を痛烈批判「愕然とした」

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 MLS(メジャーリーグサッカー)でプレーする元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカムは、人種差別容認疑惑をかけられているFIFA(国際サッカー連盟)のゼップ・ブラッター会長について「愕然とした」とコメントを発表した。イギリス『スカイスポーツ』が報じている。

 今回の騒動は16日、ブラッター会長が「試合中に人種差別的発言を浴びせられても、挑発行為として受け流すべき」と発言したことが発端。その後、ブラッター会長はFIFAの公式HP上に、「選手は試合中に相手選手と戦うことになるし、時には間違ったことも起こってしまう。しかし、普通は試合が終われば試合中の衝突を詫び、握手をする。試合が終われば、それで終了なんだ。サッカーをしていた者ならば誰もがそうだし、何かのスポーツをやっていたならば知っていることだよ」というコメントを掲載し、発言は誤解であることを訴えたが、サッカー界から多くの非難が集まっている。

 マンチェスター・Uのリオ・ファーディナンドや、イングランド選手協会のゴードン・テイラー会長など、サッカー関係者がブラッター会長への痛烈な批判を表明しているが、今回、ベッカムも自身のコメントを発表した。

「正直、愕然とした。不適切な発言だったと思う。たしかにサッカー界にはいつも人種差別という問題が付きまとってきた。でもFA(イングランドサッカー協会)は過去15年くらいの間に、真剣にこの問題を解決することに向き合ってきたんだ」

「人種差別は、試合後に握手をすれば解決するものでもなければ、見過ごせるものでもない。そういう簡単な問題ではないことは明らかだ。試合の中でももちろんだけど、日常生活でも人種差別をなくすために精一杯努力しなければならない」

 ブラッター会長には、多くの関係者から辞職を求める声が上がっている。

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