ドイツのフランクフルトで17日(日本時間18日)、女子ワールドカップ(W杯)決勝が行われ、なでしこジャパンが米国と対戦。日本が2−2の延長戦後、PK戦の末、世界ランキング1位の米国を下し、初優勝を果たした。キャプテンのMF澤穂希(INAC)は通算5得点で大会得点王になり、最優秀選手にも選ばれた。

 日本は後半、アレックス・モーガンに先制を許したが、35分過ぎ、右クロスのボールをMF宮間あや(岡山湯郷)がゴールに押し込み、日本は同点に追いついた。延長戦前半の終了直前、クロスボールにアビー・ワンバックが頭で決め勝ち越されたが、後半宮間の左CKに澤が合わせ、再び同点に追いつき、PK戦で決着がついた。

 英ガーディアン紙は、これまで決勝に臨むことがなかった日本だがついに変わるときが来たと報じている。日本勢はかなり特別なチームだと高く評価し、佐々木則夫監督率いるなでしこジャパンの勝利には、震災の復興を願って日本に活力を与えるという、トロフィー獲得を超える理由があったと伝えている。

 さらに同紙は、PK戦について、すばらしいフィニッシュだったと称賛し、日本チームは決して諦めず、W杯史上初のアジア優勝を目指して、強い精神力で挑んだと伝えている。

 また英デイリーメール紙は、「米サッカーのヒロインたち悲嘆に暮れる」と題して報じている。同紙は、なでしこジャパンは、すばやいスルーパスで巧みにボールを獲得するのが特徴だと報じている。北京オリンピックの準決勝で米国に負けた日本だが、はるかに良いチームに育ったと評している。(編集担当:田島波留・山口幸治)



■最新記事
なでしこ優勝に、「サッカーが最高の形で民族に貢献」=中国
なでしこジャパンは清貧の苦労人集団だった―中国メディア
日本女子サッカー優勝…「日本が大異変を起こした」=韓国メディア
「なでしこジャパン」はどうして強くなったか―中国メディア
「なでしこ」優勝、約90%が「実力の勝利」と認識―中国