北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道が6月30日に営業運転を開始し、世界の注目が高まった。注目は京滬高速鉄道の速度だけでなく、知的財産権にも集まっており、日本からは「京滬高速鉄道は日本の新幹線を盗用したものだ」との批判がある。これに対し、中国のブログ、兵哥時評では、「兵哥時評とでっち上げることには、筆者を含めて多くの人びとを大いに笑わせるもの」と切り捨てた。

 中国鉄道部の王勇平報道官は、「新幹線と中国の高速鉄道は同列に論じるレベルではない。速度、車内の快適さ、車両のすべての技術において新幹線を大きく上回っている」と反論した。筆者は、「日本のメディアは自分たちのメンツを自ら壊してしまったようなもの」と述べた。

 日本メディアが中国高速鉄道を「海賊版の新幹線」と揶揄(やゆ)していることについて、筆者は事実はこれとはまったく異なっていると述べ、「日本メディアの言い草を王報道官が『ずうずうしい』と述べたように、彼らのこのような敏感で脆弱(ぜいじゃく)な心理状態は、自信のなさを示している」と主張した。

 筆者は、中国高速鉄道の発展は、確かに日本の新幹線技術を導入することから始まったと述べつつも、わずか数年で、中国高速鉄道の技術は新幹線を追い抜いてしまったと主張、「まさか日本人は、このような事実を知らないわけではあるまい。日本人はずっと自分たちが人よりも優れていると思いたくて、中国人がいつの日か自分たちの前を行くことを信じたくないだけなのだ」と述べた。

 三十年前、日本は新幹線によって「日本の速度」を証明した。しかし今日、中国は京滬高速鉄道によって「中国の速度」を証明したと述べ、はっきりしているのは「中国の速度」は「日本の速度」をますます遠く引き離しているということだと結んだ。(編集担当:畠山栄)



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