スクデット獲得のお祝いを準備しているミラン。オーナーのシルヴィオ・ベルルスコーニ氏に、サポーターへプレゼントするという「お金のかかる習慣」をやめるつもりはない。

マッシミリアーノ・アッレグリ監督が率いるチームの前線には、すでにズラタン・イブラヒモビッチとアントニオ・カッサーノ、アレシャンドレ・パト、そしてロビーニョがいる。だが、いつかはミランのユニフォームを着るだろうマリオ・バロテッリ(マンチェスター・シティ)から、フッキ(ポルト)を通じて、届かないであろうクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)まで、さらなる助言も出回っている。

アドリアーノ・ガッリアーニ代表取締役はフッキを気に入っている。だが、獲得に高額な資金が必要となる上、現時点でポルトは来季のチャンピオンズリーグも見据え、彼の残留を願っているようだ。

フッキについては、ユヴェントスもアトレティコ・マドリーへのレンタルから復帰させてMFチアゴを代役とし、さらに1800万ユーロ(約21億6000万円)という高額な資金で、獲得を打診している。だが、答えはノーだった。ユヴェントスが望んでいるのは、5ツ星のストライカー、絶対的なビッグネームなのだ。

ユーヴェのジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)が調べているのは、アトレティコFWセルヒオ・アグエロとレアルFWカリム・ベンゼマ、そしてマンCのFWカルロス・テベスである。アグエロの獲得はまだ納得させる必要があるが、彼はほかの2人よりもサラリーが半分ほどで済む。ベンゼマはジョゼ・モウリーニョ監督との絆がなく、ほかのチームでのリスタートを喜んで考慮するだろう。それはテベスも同じだ。彼はイタリアが好きであることを隠していない。

テベスが所属するマンCでは、FWエディン・ゼコについても注目すべきだ。彼はまだマンCでギアを入れることができていない。ユーヴェが望むなら、アルベルト・アクイラーニのときのようなオペーレション(買い取りオプションつきレンタル移籍)での獲得を狙えるだろう。もちろん、FWルカ・トーニとFWアレッサンドロ・デル・ピエーロがいる一方で、FWファビオ・クアリアレッラとFWアレッサンドロ・マトリも買い取らなければいけない。