倉木麻衣
 デビュー10周年を迎えた昨年から、2年連続でKOSE「エスプリーク プレシャス」のイメージキャラクターを務めている倉木麻衣。10月9日にはさいたまスーパーアリーナにて、昨年に大好評を博した一夜限りのハロウィンライブを更にスケールアップさせた「HAPPY HAPPY HALLOWEEN LIVE 2010」を開催。11月17日には前作「touch Me!」以来、1年10ヶ月ぶりとなる9作目のオリジナルアルバム「FUTURE KISS」を発売する。

――さいたまスーパーアリーナでの「HAPPY HAPPY HALOWEEN LIVE 2010」を終えてみて、手応えは如何でしたか?

倉木麻衣(以降、倉木):今回で2回目になって、前回がものすごかっただけに、相当気合いを入れました!今回はどうしようかって色々とプレッシャーもあったんですけど、新しいことをどんどんやってみようということで、クレーンを使ってみたり(笑)。最初はまさかの宙から登場とか、今までにはない色々なサプライズを自分なりにやっていったので、来てくれた方がどういう風に受け止めるのかな?と、ワクワクする反面、気になっていたんです。いざ登場すると、みんなペンライトを持って迎えてくれて本当に嬉しかったですね。

――去年、日本武道館でハロウィンライブを始めたきっかけは何だったんですか?

倉木:去年アジアでの活動とか色々なライブをやりながら、ちょうど10月ぐらいにお店とか色んな所でかぼちゃを置いてあったりして、ハロウィン一色な場所を見る機会が多かったんです。「ハロウィンライブをやってみても面白いかも?現実逃避できるテーマパークのようなライブが出来たら面白そう。通常のライブとは違った見せ方が出来ていいのかな?そこでまた新しい何か自分の表現ができるんじゃないか?」って思ったのでトライしてみたんですよね。私は魔女の設定で、みんなに魔法を掛けていくような気持ちでライブをやってます。

――去年は宙に浮く月のゴンドラに乗ったり、今年はクレーンに乗って歌ってましたが、高所恐怖症ではないですか?

倉木:ジェットコースターとか揺れるものはダメなんですけど、上下運動は意外と大丈夫ですね。クレーンの高さが15メートルぐらいあって、「少しずつ上げて行きますねー、怖かったら言って下さい」と言われて。意外と我慢できる方なので大丈夫かと思ってたんですけど、最初は10メートルぐらい上がったところで急に怖くなってきちゃって。一度「怖い!」と思ったらどんどん怖くなっちゃって、「怖い!怖い!」って言い出して、「止めて下さい!ここまでしか無理です」とお伝えしたんですね。足の置き場がA4用紙も無いぐらいで、ちょっとズレたら落ちちゃうという状況の中、少し揺れるので結構怖かったんですけど。いざ本番になると気持ちも高まっていって、「みんなが観に来てくれている!」という嬉しさでやり切れました。

――ぶっつけ本番でした?

倉木:今回は意外と私だけじゃなくて、スタッフもぶっつけ本番なことがあったりしたんです。オープニングではステージに幕が張られていて、あるタイミングで一気に幕が引かれてステージがバーンと見える設定にしていたんですけど、もうリハーサルのギリギリまでその幕が上手く取れなかったんですね。機械のトラブルとかがあって、クレーンが降りて来なかったりもしました。スタッフの方たちが幕の引き抜きを徹夜でずっと何回も練習して、上手くいかないと言ってて。それで、本番になったらやっとというか、実は本番だけ見事に成功したんです。引き抜かれた瞬間に、お客さんがブルーのライトを持ってブワァーっと全面にいて。あの時はもう感動しちゃって、涙が…(笑)。