先月の終わりの頃になるのだけれどポルトガルに行ってきました。
コレナガ自身は3回目のポルトガルなのですが、とても気に入っています。
もしかしたら欧州で最も気が休まる場所かもしれないなあ、とも。

ポルトガルと言えば西欧の中でもトップクラスの「安い、美味い」を実現しているところなので、
「食」目当てに旅行されてもきっと後悔しないでしょう。
さらに日本人にとっても優しい味付けの塩こしょうベース。
何を頼んでも奇抜なものは出てこないので安心です。

日本ではお目にかかれないサイズの鰯がとりわけオススメなのですが、
こちらは25cmくらいの鰯が5本ほど+サラダという豪快なプレートで、5~6ユーロ程度でどこでも食べれます。


さて、本題。
今回は某ミッションを掲げてポルトガル入りしたのですが(まだ詳しいことは言えません)、
今回のミッション完遂に当たり、松本量平さんが強力にサポートしてくれました。
彼は指導者として更なる高みを目指して(あの)ベンフィカでコーチをしている若者。
さすがコミュニケーションスキルが高く、とても面白い方でした。

「ランチでもしましょうね」と伝えて向かった待ち合わせ場所で、
松本さんは「和食とポルトガル料理とイタリアンとルイコスタのレストランのどれがいいですか?」
「そりゃもうルイコスタで」と即答。

というわけで向かったのがEspaco 10
直訳すれば、「10番の空間」とか「10番のスペース」とかですか。
ステキ。



昔はもうちょっとこじんまりとしたレストランをやっていたらしいんですが、
そっちは潰して街の真ん中に大きなレストランを作ったとのこと。
(ちなみに実家はリスボンにある文房具屋さんとどこかで見たような)

場所はこのあたりですね。
地下鉄のSaldanha駅の近く。
地図中(大きな地図で見てください)のFLAG Lisboaのビルもしくはその隣。

大きな地図で見る


1Fはプールバーの雰囲気で2Fが中・高級レストランという二層構造。
「大人の時間を表現しました」といった風体。
早速「Espaco 10 サラダ」と「カニのリゾット」を注文。


おそらく看板メニューの「Espaco 10サラダ」はパイナップルとカニの出会いが斬新。


カニのリゾットはかなりボリュームありました。


「長めのスルーパスのテイストですねえ」
「これ、割と強烈なミドルシュートな感じ」

などと料理にひとしきりトンチを効かせていたところ、なんとルイ・コスタご本尊が後方のテーブルに!

現在ルイ・コスタはベンフィカのスポーツダイレクター。
ということはベンフィカで働く松本さんの上司に!
「上司には挨拶を!」と、当然松本さんが挨拶することによってのおこぼれを願っていたコレナガは猛プッシュさせていただき、見事に写真ゲット!(右側が松本さん)


まさかルイ・コスタに会えると思っていなかったコレナガはずっとアルビSジャージを着用していたので、
アルビSロゴとルイ・コスタとの思わぬ入団会見ばりのコラボレートが実現!

…というわけで、美味しくご飯を食べました。


翌日はフェリーに乗ってベンフィカのトレーニング施設を見学。
U-16のトレーニングマッチがあるということで喜んで見せてもらった。



ハードな日程の中組まれた試合だったということでセカンドチームがメインで出場。
よく考えればまだ16歳なのでレベル自体は大したことないし、
国としての特色みたいなものも見えづらいオーソドックスなスタイル。
「この年代だと日本の方が上ですよね」と感想を漏らすと、
松本さんは「U-18くらいまでは日本の方が強いでしょうね」と。
そうなんだよなあ。
どうして日本はそこから先の伸びがないのか。
増してやポルトガルの人口は1,000万人程度。
日本と比べれば10%以下。
明らかに確率論としては日本の方が…。
平均年齢22~23歳のアルビSの役割ってのはやっぱり大きいし責任あるな、と。



しかし立派な設備。
天然芝と人工芝合わせて5面あるらしい。
選手たちの向こうに見えるのは若い選手たちの寮。
リスボンから離れた街からやってきている選手や国外からもアフリカ系の選手を中心として寮に寄宿。
学校もここから通っているらしい。
で、上に上がれなかった選手やクビになった選手はすぐにここから追い出される、と。
当然、学校も転校、と。
厳しい世界。


それにしても。
シンガポールの人口(500万人)と比べても倍の1,000万人にしかすぎないポルトガルが、
どうして世界の一線級を走っていられるのか。
「イングランド、スペイン、ドイツといった世界トップレベルとの物理的な距離」というのは、
その国のサッカーのレベルのひとつの理由と挙げられることがあるけれど、
改めてそれは大きいんではなかろうか、と強く思った次第。

そして先ほどの話ではないが、日本を鑑みる。
とにかく19歳以上のレベルが相対的に落ち込んでいく。
この年代で世界の物差しを持ったリアルなサッカーと日常的に接していないことが、
どうしようもなく大きなブレーキになっているのかもしれない、と改めて。

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