スペインは3日、南アフリカ・ワールドカップ準々決勝で、パラグアイに1−0と勝利を収めた。ドレッシングルームで喜びを爆発させた選手の一人が、PKをセーブした守護神イケル・カシージャスだ。

「すごくうれしいよ。苦しい勝利だった。ほかの試合で僕らはもっとうまくやったけど、今日はパラグアイが最後まで僕らを苦しめたんだ。そうなるとは思っていたよ。W杯の準々決勝になれば、簡単な相手など存在しないからだ。誰もプレゼントなんかしてくれないからね」

「ちょっとクレイジーな試合だった。後半、1分の間にそれぞれにPKがあったんだからね。(パラグアイFWオスカル・)カルドソがPKを蹴ったとき、僕はナーバスだった。計り知れない責任を感じていたんだ。でも幸いにも、セーブすることができた。これは(控えGKペペ・)レイナに捧げたい。彼はカルドソのことをよく知っていて、どこに蹴るかを教えてくれたんだ。レイナは素晴らしかったよ」

一方、ビセンテ・デル・ボスケ監督も明らかに満足した様子で、次のようにコメントしている。

「我々はやったよ。良いプレーではなかったがね。特に、いつものようなボール回しができなかったんだ。とにかく、プレーはつくっている。だが、それをあまり決められていないんだ。だが、我々は世界のベスト4に入った。それをうれしく思っている。我々だけじゃなく、ここまで追いかけてきてくれたり、スペインにいるすべての人たちのためにね」

「次の相手はドイツだ。私は、今大会のここまでのベストチームが彼らだと思っている。だがいずれにしても、恐れることはない。素晴らしいセミファイナルになるだろう」